4. コクのある甘さ「ココナッツシュガー」
東南アジア全般で広く栽培されるココナッツは、その実やジュースを食用にするほかに、「ココナッツシュガー」にも加工されます。形状は国によってさまざまですが、精製されていないので独特のコクがあり、アジア料理には欠かせない甘味調味料のひとつです。
こちらは「グラマラッカ」と呼ばれる、マレーシアのココナッツシュガー。太い棒状の形は、ココナッツの樹液を竹の筒に入れて、固めて作られることに由来します。
マレーシアのマレー半島からシンガポールにかけて、古くから食べられてきた「ニョニャスイーツ」と呼ばれるお菓子には、必ずグラマラッカが使われています。黒糖に似た甘さを活かして、水と煮詰めれば和菓子の黒蜜として重宝しますよ。
煮物に入れるとコクが出て、こっくりとおいしく仕上がります。グラニュー糖や上白糖と比べてまろやかで濃い甘さは、一度使い始めるとなくてはならない存在になりますよ。
5. 中華料理に深い香りをプラス「五香粉」
「プラムソース」は中国をはじめ、アジア料理に広く使われています。梅干を甘くしたような風味で、鶏肉との相性が抜群!カリッと揚げた鶏にかけたり、炒め物にもよく使われています。
ジューシーな揚げ物に、さっぱりとしたプラムの酸味がとても食べやすく、料理にコクを出してくれるんです。煮物や炒め物の隠し味にほんの少し入れるだけで、深みが出て味が引き締まりますよ。
本場の調味料でプロの味に
いかがでしたか?まだまだ日本ではなじみの薄いアジアの調味料ですが、ひとつあるだけでグッと本場の味に近づきます。
どれもそこまで高くないので、使いやすいのもうれしいポイントです。海外旅行の際に現地で仕入れてくるのもいいですね。
ぜひ、アジアの調味料で本場の味を目指しましょう♪