【すし三陸前 仙台駅ビル店】大ぶりな生ガキがインパクト大の盛り合わせ
次に紹介する「すし三陸前 仙台駅ビル店」も、「気仙沼あさひ鮨 仙台駅店」と同じく「すし通り」開業時からの古参店です。
同店の一番人気は、マグロのトロと赤身のほか、白身魚や光り物、貝など三陸産の旬の食材を贅沢に盛り込んだその名も「三陸の宝石」3500円。人気の決め手は皿からはみ出すように置かれた大きな生ガキです。取材に訪れた2月はマガキでしたが、夏は岩ガキに変わるなどして年間を通して生ガキを楽しめます。カキ好きのお客さんが遠方から食べに訪れる一皿です。
「三陸の宝石」。トロや赤身、ウニなど9貫のほかに生ガキと椀物が付く
夜にはお酒をゆっくり楽しむお客さんも多いそう。確かに、「タラキクとアンキモ」990円などの一品料理が並ぶメニューを見ていると、飲みたくなってきます。
特に職人さんおすすめのおつまみが、「クジラのさえずり(舌)」880円。旨味たっぷりでお酒に合うそうです。
店内はカウンターとテーブル席があります
仕事帰りにフラッと立ち寄ってカウンターに座り、職人さんとの会話を楽しみながら寿司を握ってもらう。そしてお酒も少しいただく。そんな楽しみ方がイメージできてしまうお店です。
カウンターに座ると、職人さんの仕事ぶりを間近で見られます
■すし三陸前 仙台駅ビル店(すしさんりくまえ せんだいえきびるてん)
住所:仙台駅3階すし通り
TEL:022-217-3047
営業時間:11時~20時30分LO
定休日:無休
【寿司処 こうや 仙台すし通り店】寿司と一品料理と日本酒で大人の時間を
最後に紹介するのは、「すし通り」の一番奥に位置する「寿司処 こうや 仙台すし通り店」。同店の寿司の味を存分に楽しめるのが、人気の高いネタが7貫並ぶ「店長おすすめ7かんにぎり」2500円です。
「店長おすすめ7かんにぎり」。左からトロ、ヒラメ、キンメダイ、ツブ貝、しめサバ、イクラ、ウニ
東北各地から市場に集まる新鮮な魚介の中から特に状態のいい食材を産地にこだわらずに仕入れているという同店。「まぐろは店の品格をあらわす」との信念にもとづき、マグロの仕入れにはとりわけ厳しい姿勢で臨んでいるそうです。大間などの有名産地に限らず、その時期に最もおいしい産地のマグロを選びます。
シャリには宮城県産「ササニシキ」を使用
また「常連さんが毎回楽しめるように」との思いから、「ほや天ぷら」750円や「穴子白焼」1200円といった一品料理も充実させています。実際、「7かんにぎり」などに一品料理を1〜2皿つけてゆっくりお酒を楽しむ常連客が多いのだそう。東北各地から集めた30種類ほどの日本酒を眺めていると、料理との組み合わせをいろいろ試したくなります。
店内はテーブル席と小上がりが充実していて、数人で訪れてゆっくりお酒を楽しむのにうってつけのお店です。
一人でも利用しやすいカウンター席も
■寿司処 こうや 仙台すし通り店(すしどころ こうや せんだいすしどおりてん)
住所: 仙台駅3階すし通り
TEL:022-721-0371
営業時間:11時~20時30分LO
定休日:無休
どのお店も、1度訪れただけでは味わい尽くせない魅力がたっぷり。何度も通って、仙台の寿司を満喫しましょう!
Text:加藤貴伸
Photo:板橋充