これだけはやめよう!言うことを聞かない子へのNG対応
言うことを聞かない子どもに対しての対応の中には、保護者としてしてはいけないことや言ってはいけないこともあります。
基本的には子ども自身の人格を否定せず、子どもの行動に関して指導をしたいですね。
具体的なNG例を解説します。
子ども自身を否定する言葉をかける
「いけない行為」に対する指導ではなく、子供自身を否定するような対応はNGです。
このような言葉を子どもにかけることは、子ども本人の人格を否定することになります。
子どもの行動に対して注意するよう十分に気を付けましょう。
いけない行為を主語にして、なぜそうしたのか子どもの話に耳を傾けましょう。
その上で、「そうだったんだね。そうしたかったんだ。けどこうするのはいけないから、今度からこうしようね。」と、落ち着いたときに伝えます。
脅して言うことを聞かせようとする
「置いていくよ」「もう知らないよ」「もうここに連れてこれないな」と、本当は実行できないことを言って子どもの心を動揺させ、言うことを聞かせようとする言葉は、子どもに対して何も実りにはなりません。
ママ・パパが怒るから、嫌なことを言うから、仕方がなく言うことを聞くという思考になりますね。
なぜいけないのか、なぜ子どもの言う通りにはしてあげられないのか、泣いていても嫌がってもその理由を話し、毅然とした態度で対応する方ことを繰返していれば、必ず子どもは自立し、保護者の言うことも素直に聞けるようになっていきます。
子どもの行動や言動を無視する
駄々をこねたり、泣き叫んだり、暴れている子どもは、そのようなネガティブな表現で自分の複雑な気持ちを保護者に伝えようとしています。
保護者にとっては「またか」と思ういつもの駄々をこねる子どもの様子は、見ているだけでも疲れとストレスが溜まりますね。
けれど、子どもは一生懸命に保護者に自分の思いを伝えようとしています。そのたびにていねいにかかわることは非常に大変なことですが、無視をしたりその場から立ち去ったりするのはやめましょう。
子どもは駄々をこねながらも、保護者が寄り添ってくれることを信じています。信頼関係を崩してしまうような保護者の態度は子どもの心を非常に傷つけます。
ひと呼吸置いて、「どうしたの?」と声をかけてあげましょう。
態度や言動に一貫性がない・保護者が約束を守らない
「じゃあ今日だけ特別ね」「明日からはないからね」と言うことを聞かず駄々をこねる子どもに譲渡する日と、「ダメだよ」「今日はしないよ」と保護者の中で決めたルールをかざす日があると、子どもは混乱します。
子どもが素直に言うことを聞いたり、社会のルールや家庭のルールを理解し、行動できるようになる日が遠のいてしまいます。
ダメなこと、少しくらいは良いことの線引きを決めたら、子どもの対応はその日によって違ったり揺らいだりすることのないよう、一貫性を持って対応しましょう。
また、「帰ったらしようね」「また明日ね」と約束したことは、必ず守りましょう。これも保護者との信頼関係を保つことになり、将来も大人や周囲の人に信頼を寄せることのできる素直な子どもに育ちます。
子どもは意外と口には出しませんが、約束は忘れていません。どうか保護者から積極的に「昨日、また明日って約束したものね。今日は公園でたくさん遊ぼうか」と声をかけてあげてください。
暴力・暴言は絶対にやめよう
言うことを聞かない子どもに対して、思わず暴言を吐いたり、叩いたり突飛ばしたりしたくなる気持ちもわかります。
自分の時間や計画、想いを、思う通りにできない日常生活が何年も続くのは相当なストレスです。忍耐力はそう長くは続きません。
ですが、子どもを暴力で支配してしまうことは絶対にいけません。心も体も傷つき、保護者も自責の念にかられることでしょう。
また、暴言や暴力が子どもに向いてしまうということは、ママ・パパのストレスがかなり上昇しているということでもあります。一時預かりを利用するなど、子どもとの距離をうまく保ちましょう。