札幌の夜の楽しみといえば、食後のシメパフェ。札幌の繁華街・すすきの周辺には、たくさんシメパフェを提供するお店がひしめき合っています。その中でもシメパフェブームの先駆け的存在である「INITIAL Sapporo(いにしゃる さっぽろ)」の魅力へ迫りました。
行列必至の人気店! 狙い目は少し早めの16〜19時頃
東西約900mにもおよぶ北海道最大の商店街「狸小路商店街」。ジンギスカンやスープカレー、ラーメンなど、札幌グルメを楽しめる店も多いため、夕方以降はたくさんの人で賑わいを見せています。
今回訪れた「INITIAL Sapporo(イニシャル サッポロ)」も札幌グルメを味わえる人気店のひとつ。食事後や飲み会終わりの“シメ”として訪れる人が多いため、特に9時以降は行列必至なのだとか。夜のみの営業がシメパフェ店ですが、こちらは15時から営業しているので、夕食時より少し早めに訪れれば、混雑を避けてパフェを楽しむことができます。
インダストリアルな雰囲気のおしゃれな店内
ビルの2階にある当店。エレベーターの扉が開くと、ドライフラワーや緑があちこちにあしらわれたインダストリアルな雰囲気の空間が広がっています。
10テーブル、全30席と、シメパフェのお店の中でもかなり大箱なので、家族連れやグループでの来店も多いそう。
お酒とスパイスを効かせた、フルーツが主役のパフェ
そんな「INITIAL Sapporo」のコンセプトは「お酒とデザートのマリアージュ」。旬のフルーツをメインにスパイスやお酒を効かせた、大人のためのパフェを提供しています。
お酒は風味づけに使っていることが多いため、お酒が苦手な人もご安心を。
「ショコラ・バナン」1600円は唯一年中提供しているメニュー
主役となる旬のフルーツは北海道を中心に全国各地の契約農家から直仕入れているそう。本当に納得するものが手に入るまでは提供しないため、その年のフルーツの出来栄えや収穫時期によってメニューも変動します。
どんなメニューがあるかは来店してのお楽しみ。運が良ければ、市場にはあまり出回らない貴重なフルーツを使ったパフェに出合えるかもしれません。
巧みなスパイス遣いもこちらのパフェの特徴のひとつ。フルーツに合わせてシナモンやカルダモン、山椒、ブラックペッパー、ショウガなど、あらゆるスパイスで味にアクセントを加えています。
まるでアート作品。どこから見ても美しい至高のパフェ
「シャインマスカット」2500円
この日は、シャインマスカットが旬を迎えていたため、シャインマスカットと和梨を使ったパフェが登場していました。「INITIAL Sapporo」のシメパフェは、見た目の美しさも一味違います。
グラスの空間をも生かして緻密に組み立てられたパフェは、もはやパフェの域を超えた芸術作品。食べるのがもったいなくなるような美しさです。
フルーツの味わいを引き立てるために計算し尽くされたパフェは、大きくフルーツ、ジェラート、ジュレから構成されています。
酪農大国の北海道とあって、パフェに使用するクリームやジェラートなど乳製品はもちろんすべて道産です。
シャインマスカットと和梨に合わせるのは、マスカルポーネのムースやエルダーフラワーのジュレ。後味をスッキリさせるために、一番下にはミントを効かせたブルーベリーカシスソースが隠されています。
中段には巨峰をまるごとすり潰しカシスやシナモンと合わせた巨峰のジェラートと、口当たりなめらかなオリーブオイルのジェラート。この2つのジェラートが全体的な味をまとめ上げます。
そして上段にはシャインマスカットのタルトがどどんと鎮座。なんとも豪華な内容です。