今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
思索の道のり
今週のみずがめ座は、精神の火花がはじけあうような生々しい現場を実際に探し歩いていこうとするような星回り。
湯川秀樹の恩師でもある天才数学者・岡潔と、近代日本に“批評”というジャンルを確立させた小林秀雄という天才二人による、『人間の建設』という対談本は、なんとなく読むと書いてあることのほとんどがよく分かりません。
二人は会話で、相手に遠慮した甘ったるい球はいっさい投げないし、だからこそカッコよく見えるのでしょう。「憧れ」というものは、元来こうした甘さの入り込む余地が極限までなくなっていく、そのギリギリの光景を目撃するところからしか生まれてこないのではないでしょうか。
あなたもまた、ここ最近のあなたに足りていなかった、ピリピリとして緊張感を肌身で感じる体験を求めていくことになりそうです。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
きっかけはいつも何かの間違い
今週のうお座は、不意に関係性が囲い込まれてグッと接近させられていくような星回り。
『古書店に主とふたりクリスマス』（河原地英武）という句のごとし。
掲句に詠まれているのはおそらく作者がふだんから通っている馴染みの古書店なのでしょう。なだれ落ちそうな本に囲まれた店内で、ぼそぼそと店の主人と話し込んでいる。そうしているうちに、まるでタイムスリップしたかのような静けさを不意に感じとったのでしょう。
あなたもまた、良くも悪くも行動や運命をともにした偶然やもののはずみに気持ちが引っ張られたり、巻き込まれたりしていきやすいでしょう。
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