isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
猫の寝息
今週のおひつじ座は、頭で考えた理屈やどこぞ覚え込んだ知識から、ひとり密かにそっと離陸していこうとするような星回り。
『ぬるたまを吹きひとゆれの猫ばしら』(九堂夜想)という句のごとし。きっとそれは、普段なら見落としてしまうような些細な「ひとゆれ」であり、耳を澄ませてやっと聞こえるかすかな寝息を確認することでやっと確信を得られるような、なんでもないほど微細な何かであったはず。
ただし、それは同時に、作者の世界をそっくり変えてしまうような深い震度を持ち得ていたのではないでしょうか。
あなたもまた、耳ざわりのいい空想上の世界に住むのではなく、実際の人生のマジカルな可能性についてきちんと目を見開いていきたいところです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
夢と真実
今週のおうし座は、リアルな夢をもくもくと積み上げていこうとするような星回り。
1836年フランス南東部に農夫の子として生まれたシュヴァル。43歳になったある日、配達中につまづいた石を掘り出し、かつては海底であったそのあたりに埋もれた奇妙な形の石を集め始めたことをきっかけに、いつか自分の宮殿を建てようと思いついた。以来、誰の助けも借りず、33年間にわたって作業しつづけ、異様な理想宮を作りあげ、やがてそれは国の重要建造物に指定されました。
おそらく、宮殿に氾濫する細部の一つひとつがシュヴァルが、かつて手にとった石の中に見たリアルなビジョンであり、だからこそ、長年にわたり積み重なっていったその全体から「巨大な生き物」のような印象を受けたのではないでしょうか。
あなたもまた、他の誰が認めずとも自分にとって大切に感じられる価値を、少しずつでも積み上げていくことが大事なのだと、改めて思い直していくべし。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
闇路と花道
今週のふたご座は、「こんな死にざまもわるくない」と思えるビジョンに向けての一歩を踏みしめていこうとするような星回り。
『農夫の葬おのがつくりし菜の花過ぎ』(加藤楸邨)という句のごとし。
今年は不幸にして自分で蒔いた菜の花が花開くのを見たり、味わったりできずに死んでしまったけれど、その代わり自分が育てた菜の花に見送られ、焼き場への導線が花道のようにかわいらしく彩られている。そんな死にざまもわるくないじゃないか。そんなひとりごとのような作者の声が聞こえてくるようです。
あなたもまた、自分が歩いていく道のりを花道にしていくためのちょっとした行動や習慣づくりを大切にしていくべし。