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北欧・デンマークの学生寮をルームツアー。約6畳のワンルームで作る“ヒュッゲ”な暮らし。[FUDGE おしゃれな人のルームツアー vol.15]

お気に入りの本ベスト3

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そして今回は、部屋での一人時間では本を読むこともあるというhinaさんが大切にしている本を紹介してくれました。

①Fashionpedia(ファッション ペディア)

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香港のファッション系出版社「Fashionary」によるもの。「デンマークのデザインミュージアムで購入しました。服の種類や歴史、素材まで詳しく載っていて、まるでファッション図鑑のよう。困った時に読み返して、何度も助けられています」

②COPENHAGEN(コペンハーゲン)

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「コペンハーゲンを旅した方々の旅行記です。旅の前にこの本を読みながら訪れたい場所を決めました。写真も美しいんですよ」

③PSEUDOWORK(シュードワーク)〜忙しいのに退化する人たち やってはいけない働き方〜

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デンマーク出身の文化人類学者、デニス・ノルマークと哲学者のアナス・フォウ・イェンスンによる人生の指南書。「デンマークの働き方に興味を持っていたとき、日本で購入しました。なぜデンマークの方々は生産性や充実度に優れた働き方ができるのか、その理由が少しわかった気がします。唯一日本から持ってきた大切な一冊です」

寮のリビングは“ヒュッゲ”スポット

そして今回は特別に、ルームツアーだけでなくデンマークでの生活についても教えてもらいました。

「寮にはみんなが集まるダイニングとリビングがあります。ダイニングは学校のキッチンで作られたご飯を食べる場所で、学生だけでなく先生や短期コースの生徒、ときには家族も一緒に食卓を囲みます。テーブルごとに飾られた庭の花を見るのがささやかな楽しみです。そしてリビングはみんなで“ヒュッゲタイム”を過ごす場所になっています」

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ヒュッゲとは、デンマーク語で「居心地がいい空間」を指す言葉のこと。家族や友人とリラックスしたり、一人でゆったり過ごしたり。幸福感や満足感を感じられる心地よい時間がヒュッゲタイムと呼ばれています。

「夜になるとジブリ映画やドラマを観ながら編み物をしたりお菓子を食べたりと、それぞれの時間を楽しんでいますよ」

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また、生活の中で特に印象的なエピソードを聞くと「ティータイムの多さには驚きました」との返答が。

「授業は9:00〜15:00までなのですが、10:00と14:15はティータイム、12:00〜13:00まではしっかりランチ休憩があります。授業は集中して行い、休憩時間には思いきりリラックスする。日本にはない切り替え方法が最初はとても新鮮に思えました。金曜日になると『フライデースナック!』とクラスメートがお菓子を持ってきてくれることもあったりと、自由で温かい空気感が漂っていますね。年齢や国籍問わず、みんなが自分の意見を伝えたり助け合う文化も好きです。授業以外にもワークショップやイベントが多く想像以上に忙しい毎日ですが、その分成長を実感できる充実した時間を過ごしています」

授業の合間のティータイムは食堂で。時間によって内容は異なり、10:00にはフルーツなどの軽くつまめるもの、14:15には手作りケーキやパン、ヨーグルトやクリームチーズを使ったお菓子など、甘いものが並ぶことが多いとか。

「コーヒーやホワイトティーなど、そこにある飲み物は自由に飲むことができるんです。とても温かい時間で、毎日の楽しみになっています」

留学生活で見つけた、将来の夢

「今後も授業やワークショップで作る作品で自分の部屋が彩られていくのが楽しみです」とhinaさん。編み物や織物、洋服作りなど今学んでいることを活かして自身の作品を届けたりワークショップを開催したり、セレクトショップにも挑戦したいとのこと。

「将来的には小さなハーブガーデンと体験工房を持つことが夢。そこに向けて少しずつ小さな目標を叶えていきたいです」

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想像以上に充実している寮生活を目の当たりにして、留学を夢見た方も多いのでは? 忙しい日々も楽しみながら努力を重ねて夢を追いかけるhinaさんの今後に期待が高まります。デンマークでの生活もぜひまた覗かせてください……!

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hina
学生、アパレルディレクター

手工芸を学ぶため、2025年8月よりデンマークに留学中。セレクトショップ「daisy」のディレクターも務めている。

daisy

Instagram:@hinamiru

@hinamiru

text_Hasagawa Nozomi
edit_Yanase Rei

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