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敏感肌を悪化させてない?医師が教える正しいスキンケア[美容皮膚科医 山崎まいこ先生に学ぶ ♯2]

美容

外的刺激や生活習慣が原因で、近年は肌が敏感になる人が増えているそう。肌が敏感に傾いている時は、いつものスキンケアをしていても、敏感になったり乾燥が軽減しなかったりと悩むことも多いですよね…。「まいこ ホリスティック スキン クリニック」院長の山崎まいこ先生に、肌が揺らいで敏感な時に、見直したいスキンケア習慣を教えていただきました。

ヨガジャーナル日本版編集部

肌が敏感な時に見直したい、スキンケア

普段、何気なくしているスキンケアが、肌トラブルを悪化させているかもしれません。これを機に見直してみましょう。

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Photo by Hiromi Hashimura

1.化粧水がしみてしまう時は、オイルやクリームだけでもOK

最初は肌の乾燥かなと思って、化粧水を重ねづけしがちですが、バリア機能が低下してキメが乱れた肌に浸透しすぎて刺激になり、悪循環になってしまうことも。

「まずは肌になじみやすい油分のオイルやクリームで保護して、バリア機能を正常に整えることが必要です。クリームは、肌にフタをして水分の蒸発を防いで保護してくれるこってりとしたテクスチャーが◎。こってりしたクリームやオイルのベタつきが苦手な人は、オイルと水分の二層式美容液などが増えていて、肌馴染みもよくおすすめですよ」(山崎先生)

2.「朝は、ぬるま湯ですすぐだけ」はNG。きちんと洗顔を

乾燥肌や敏感肌だからと言って、朝の洗顔はぬるま湯ですすぐだけという人も多いのでは? 実は逆効果なのだそう。

「朝の肌は、前夜のスキンケアの残りやタンパク質汚れ、角質などが溜まりやすいので、きちんと洗顔料を使って洗いましょう。刺激が気になる人は肌に優しいミルクタイプなどでもOK。敏感で乾燥しやすくなっている肌は、ターンオーバーも乱れやすく、肌がごわついたり角質が溜まりやすくなったりしている場合も。くすみの原因にもなります。きちんと汚れを落としたら、保湿はしっかりと行いましょう」(山崎先生)

3.摩擦は肌への負担になるので要注意

クレンジングやスキンケアをする時を思い出してみてください。こするように使っているなら、NG。肌の負担になってしまいます。

「例えば、クレンジングはオイルやミルクなどいろいろなテクスチャーがありますが、大切なのは使う時に摩擦がかかるかどうか。肌に優しいミルクタイプでも、しっかり落ちないからとこすって洗ってしまうとNG。使い方や使用量なども見直して、摩擦をかけないように気をつけましょう」(山崎先生)

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Photo by Hiromi Hashimura

4.敏感な時こそ、紫外線ケアをしっかりと

肌が敏感になっている時は、肌の刺激が気になって日焼け止めも使わないという方は要注意です。

「患者さんでも、敏感になっている時は反応してしまうので日焼け止めを使わないという方が多いのですが、これも間違った認識。肌が敏感な時はバリア機能が低下しているので、普段より刺激の影響も受けやすくなっています。敏感な時こそしっかり紫外線対策をしましょう。敏感な肌には、肌を保護してくれるクリームタイプがおすすめです」(山崎先生)

5.新しいアイテムを試すなら、生理前より生理後が◎

いつもの化粧品が急に合わなくなったり、新しいものを使って合わなかったりして、使うのをやめてしまうのは、タイミングが問題の場合があるようです。

「肌状態は、ホルモンバランスも影響しています。新しいものを使うのは、敏感になりやすい生理前は避け、生理後がベスト。生理前に使って合わないと思った製品が、生理後に使うと大丈夫だったというケースもよくあります」(山崎先生)

いかがでしょうか? 肌が調子が悪いからと高い美容液やクリームを試す前に、いつものスキンケアを見直してみても良いかもしれません。

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Photo by Hiromi Hashimura

教えてくれたのは…山崎まいこ先生
まいこ ホリスティック スキン クリニック院長。滋賀医科大学を卒業後、臨床研修を行い、形成外科、皮膚科、美容皮膚科院長を経て、2017年に代官山に「まいこ ホリスティック スキン クリニック」を開業。消化・吸収と腸内環境に着目した「ホリスティック栄養学」に基づき栄養指導を行っている。著書に、『腸とこころをととのえる 美しい肌が生まれるところ』(ワニブックス)がある。

まいこ ホリスティック スキン クリニック
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