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脳疲労で鈍くなっていませんか?「五感」を研ぎ澄ますメリットと方法

ヨガは呼吸を通し、五感を大切にして身体と心を繋げていくもの。続けていると感覚が繊細に研ぎ澄まされ、周りや自分自身の小さな変化を感じるようになります。普段の生活では無意識に働く五感とはどのようなものか?また、どうしたら感覚を研ぎ澄ますことができるのか?生きていく上で大切な感覚、五感と上手に付き合う方法を紹介しましょう。

須藤玲子

五感とは

目、耳、鼻、舌、皮膚を通して受ける5つの感覚のこと。私たちはこの感覚を利用して外の世界とつながっています。一般的に視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚と表現されます。

「視覚」は、目から入ったものが神経を通して情報として脳に伝わります。視覚からの情報量は最も莫大であると言われています。

「聴覚」は、耳から入る音の振動がリンパや神経を通して脳に情報として伝わります。視覚と同様に莫大な情報量と言われています。

「嗅覚」は、鼻で嗅いだ匂いが情報として脳に伝わります。人間より犬や猫など動物の方が優れていると言われています。

「味覚」は、舌にある細胞を通して、甘い、酸っぱい、しょっぱい、苦い、などの情報として脳に伝わります。

「触覚」は、皮膚感覚のこと。何かに触れることを通して、柔らかい、硬い、冷たい、熱いなどの情報として脳に伝わります。

五感と脳の関係

脳は全ての感覚に関わっています。脳は働き続け、処理する情報の多さは計り知れないほど。情報にあふれ、物理的にも豊富な現代社会に生きる私たちは、もう少し脳を労わる必要があるのかもしれません。身体が疲れたときにすることを思い出してみてください。筋肉を緩めるストレッチやマッサージ、お風呂でゆっくり温まる、とにかく寝る!など身体を休めることを意識しますよね。休んでリフレッシュした後はどうでしょうか?前よりもアクティブになり、運動のパフォーマンスも上がるのではないでしょうか? 感覚についても身体と同様です。脳を十分に休ませリラックスさせることで五感がより繊細になり、磨かれていくのです。思考を落ち着かせ、自分の内面に集中して動くヨガが五感を研ぎ澄ますことに効果的なのも納得のいく結果ではないでしょうか。

五感を磨くために

五感は、静かに休ませることで繊細さを取り戻し磨かれていきます。それぞれの感覚について意識したいこと、普段の生活の中でできることはどんなことでしょうか?

「視覚」「聴覚」

メディアやネットが主流となる現代。脳内は視覚や聴覚からの情報で大部分が埋まっています。とにかく目と耳を休めることが大切です!パソコンやスマホ、テレビやゲームなどの長時間使用は控えましょう。継続して使う場合は1時間ごとに休憩をはさんだり、目や耳の周りのツボを刺激したり、自然の緑を見て、デジタルではない自然の音に耳を傾けるなど、目や耳から入る情報を抑えること。ただ目を閉じるだけでも十分ですが、疲労感が大きい場合はホットタオルやアイマスクを目の上に乗せてみるのもおススメです。

「嗅覚」

視覚や聴覚におけるデジタル化と同様に、現代は人工的な香りであふれています。日常的に使う洗剤や柔軟剤の香りを思い浮かべてみてください。「香害」という言葉の存在が物語るように、いつの間にか香りの強いものが多くなっていませんか?香りある生活は素敵ですが、できたら人工的でない自然の香り、天然の香りを積極的に取り入れてみましょう!お花を飾ったり、観葉植物を置いたり、天然のアロマを楽しむことをおススメします。自然の香りは身体と心に優しく働きかけてくれます。

「味覚」

現代は飽食の時代と言われ、どこにいても世界中のものが手に入る時代。豊富にありすぎて悩むのもよくあることですが、何をどう食べるか・・・選ぶのは自分です。古来より、人は自然の流れに従って生きてきました。季節の旬の味覚を味わい素材そのものの味を楽しんできました。濃い味や刺激の強すぎるスパイスを多く使う食事は、素材の持つ本来のおいしさを消してしまうだけでなく、味覚に影響を与えることもあります。ちょっとした味の変化に気づき、本来の感覚を取り戻すためにも、調味料やスパイスに頼りすぎない食事を楽しんでみませんか?素材本来のおいしさを感じられることは感覚を磨くのはもちろん、身体と心にも大きな満足感をもたらしてくれるでしょう。

「触覚」

当たり前になりすぎているせいか、意識を向けにくいと感覚。肌に触れるものだけでなく食べたものが舌に触れる感覚も触感であり、実は、味覚とも密接な関わりがあります。同じ甘いという味覚でも、クリーミーでなめらかなのか、歯ごたえがあるのか、舌が触れる感覚は多種多様です。丁寧に味わって食べることは味覚だけでなく触覚を磨くことにもつながっていきます。また、触覚は物だけではありません。人との触れ合いについても同様です。手のぬくもりや人肌の温かさ、心地よいと思う感覚は記憶として脳に刻まれます。丁寧に向き合って接すること。パートナーとの触れ合いも大切にしましょう。

日々丁寧に生きる

情報がたくさんある環境で、常にすべてのものに意識を向けるのは難しいこと。新しいものに目を向けるとキリがありませんよね。感覚を研ぎ澄ますためには一見変わらないと思うもの、目新しさがないと思われるものを意識することが大切なポイントになります。何かを足すのではなく、無くてよいものは減らしていく。酷使している脳や五感にも休息を与えてあげましょう。情報に振り回されず、自然界の流れに従って生きること、季節や旬を楽しむことなど、特別ではない当たり前のことと丁寧に向き合う生き方が五感を研ぎ澄ますことに繋がるのではないでしょうか?1日1日をシンプルにもっと丁寧に過ごしてみましょう。自分の中にある新たな感覚に気づくことができるかもしれません。

ライター/須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にフィットネスクラブ、ホットヨガ、ヨガスタジオ、オフィス出張など多くの場でレッスンを実施。リストラティブヨガからパワーヨガまで、静と動のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと同様にアロマを伝える活動も行なっている。RYT200取得/フェイシャルヨガTT/骨盤底筋トレーニングヨガTT/リストラティブヨガTT/NARDアロマアドバイザー/yuica日本産精油スペシャリスト

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