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いけばなのプロが伝授!一輪挿しテク6パターンで食卓を「花」やかにランクアップ

食卓にお花を飾る。センスがいい人だけの楽しみだと思っているかもしれませんが、実はとっても簡単なんです。むずかしいことを考えず、家にある器を使って好みのお花をいけてみてください。お花のプロが教えるコツを少しだけ覚えておけば、誰でも手軽に季節のお花で一輪挿しを楽しめますよ。

macaroni編集部

プロが教える!一輪挿しの生け方

Photo by macaroni
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お部屋にお花を飾ったことはありますか?

試してみると、これがとってもいいんです。身近なところに生きたお花があるだけで、いつもより元気になれたり気分がリフレッシュしたりする。忙しい人は「花を飾る余裕なんてない!」というかもしれませんが、そういうストレス漬けの人生にこそ生きたお花が必要だと思いますよ!

特におすすめしたいのが、食卓の装飾としてお花を飾ること。お皿の上を盛り付けるようにテーブルを彩ると、テーブル上の季節感が増して、いつもの料理もひと味違うように感じられるんです。

Photo by macaroni
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小原流の考甫さん

お花になじみがないという人は、手間なくできる一輪挿しからはじめてみましょう。おウチに花器がなかったとしても堅く考える必要はありません。家にあるものを花器の代わりにして思うまま生けてみてください。いけばなの系譜には、そういう自由なスタイルもあるのです。

とはいえ、見栄えよくいけるコツくらいは取りかかる前に知っておきたいところですよね。そこで、いけばな教室「花と鋏」を主催する小原流の考甫(こうほ)さんに、器の特徴ごと、どんなお花をどんなふうに生けたら食卓の上で素敵に見えるか、教えてもらいました。

1. 一合徳利+ガーベラ

Photo by macaroni
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日本酒をたしなむ人の家ならひとつはありそうな一合徳利。「細長くて口のすぼまったスタイルは、花器としてはオーソドックス。一輪挿しとして使うには十分なアイテムです」と考甫さん。

「こういうものを花器にするときは、器の高さと同じくらい茎を長くとったほうが収まりがいいんです。ガーベラは葉がなく、やや単調に見えがちなので、今回は口元にもう一輪さして、低いところにもポイントをつくりました」

Photo by macaroni
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お花を長めに高くいけるときは、まっすぐ直立させるよりもやや左右にお花をふったほうが姿がよくなるとのこと。少し茎を曲げるだけで、俄然見栄えがよくなるそうですよ。

エレガントでかわいらしいガーベラ。スイーツを食べるときに傍に置かれていたら……、それだけでお菓子の香りや甘みが増したように感じられそうですね。

撮影に使った器はこちら

2. 一合徳利+ひまわり

Photo by macaroni
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一合徳利を花器にして、今度はひまわりを生けてもらいました。生け方はガーベラとほぼ同じですが、「お花が上を向くよう調えました」と考甫さん。

Photo by macaroni
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「お花は太陽の方、上を向くようにいけたほうが姿がいいんです。口元のひまわりは、上を向かせるために縦割り留めをしました。切り口を割き、支えとなる留め木として家庭用の竹串や爪楊枝を挟み込んだんです。こうすれば花器の中でつっかえ棒の役割を果たして、自分好みの深さや角度でお花が留まるよう調整できます」

まぶしく黄色いひまわりの一輪挿し。暑い季節、冷やし中華やそーめんなどの冷たい食事の傍に、おひとついかがでしょうか。

3. バルーン状の器+グロリオサ

Photo by macaroni
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バルーン型の丸い器に燃え上がるようなグロリオサ。目が覚めるように見栄えのよい一輪挿しになりました。

「高さのない花器に長い花をさしてもバランスが悪いので、ボリュームのある低めのお花を飾りました。口が大きい器なので、ほかの植物の葉をストールのように這わせて見栄えを整えています」

考甫さん曰く、「こういう口が大きな器で一輪挿しをするのはむずかしい」とのこと。理由は、「お花をうまく固定できないから」。

Photo by macaroni
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じゃあどうやっていけるといいんですか?と訊ねると、「いいものがあるんです」と考甫さん。その手のひらには、プラスチック製の小さな剣山。「こうしたものを器の底に置くだけで、とっても簡単に見栄え良く飾れる」といいます。改めて使うところを見せてもらうと、本当に器の底に置くだけ。そこに花の茎をさすように置くと、見事にお花を固定することができました。

撮影に使った剣山はこちら

オードブルが並ぶ華やかな食卓にあってもしっかりと存在感を示してくれそうなグロリオサ。炎にも似たその姿は、楽しいひとときの盛り上げ役として大いに活躍してくれそうです。

※撮影に使用した器は考甫さんの私物

撮影に使った器と似た商品はこちら
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