家庭にひとつはあるフライパン。たくさんのメーカーからいろいろな種類のものが出ていますが、せっかくなら長持ちして、使いやすいものを選びたいですよね。そこで今回は「焼く」「煮る」もできる「深型フライパン」12製品を大検証し、ランキング形式でご紹介したいと思います!
西尾 崇彦/Test by MONOQLO編集部
毎日使うからこそ本当にいいフライパンが知りたい!
料理をするときに何かと出番の多い調理道具といえば、フライパン。最近は大きさや深さ、材質などさまざまなものが出ていて、いくつか揃えているご家庭も多いと思います。
ただフライパンって使用頻度が多いわりに、なかなか「これ!」といったものに出会えないものでもあり、毎回新しいフライパンを買うときに悩んでしまいがちですよね。
そこで定番のティファールや人気のレミパン、サーモスなどから最近多く出ている「深型フライパン」12製品を集め“本当に良いフライパン”を検証しました。
深型フライパンといえば、焼くのはもちろん煮るのも得意な万能選手。検証によってわかった選び方のポイントやおすすめ製品をランキング形式でご紹介しますので、ぜひ最後までご覧になってみてくださいね!
今回エントリーの12製品はこちらです。
①ティファール:IHルビー・エクセレンス ウォックパン28cm
②北陸アルミニウム:ディープパン IHハイキャスト(グルメタイプ) 26cm
③ドウシシャ:evercook α(アルファ)炒め28cm
④ビタクラフト:ソフィアIIウォックパン 28cm
⑤ダイレクトテレショップ:フレーバーストーン ディープパン
⑥サーモス:炒め鍋 28cm
⑦カインズ:ストーンマーブル フライパンいため鍋 28cm
⑧和平フレイズ:EZストーン IH対応 いため鍋 28cm
⑨セブンプレミアム:少ない油でムラなく焼けるフライパン深型 28cm ガス・IH用
⑩和平フレイズ:レミパン プラス
⑪ニトリ:ビタクラフト ウォックパン26cm
⑫アイリスオーヤマ:グリーンシェフ ロックスウォックパン 28cm IH
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総合力ナンバーワンでベストバイはやっぱり「ティファール」でした!
選び方のポイントやランキングをご紹介する前に、まずはベストバイとなった製品をご紹介します。
ベストバイはさすがの「ティファール」の製品でした!
ティファール
IHルビー・エクセレンス ウォックパン28cm
実勢価格:4252円
重量:約1130g
ティファールの「IHルビー・エクセレンス ウォックパン28cm」は、今回行った4つのテスト「焼く」「煮る」「コーティング」「使用感」どれも上位に食い込み、頭ひとつ抜きん出るカタチでナンバーワンとなりました。
詳しくはランキング発表の部分でご紹介しますが、4000円ちょっとでこの性能は最強です!
【選び方】フライパン選びでチェックしたい4つのポイント
フライパンは、使いやすくて美味しく料理が作ることができ、長持ちするものがいいですよね。そんなフライパンを選ぶために必要なポイントは「コーティングの耐久性」「焼きムラの有無」「沸騰スピードの速さ」「使用感」の4つです。
それぞれのポイントの詳細とそのテスト方法をご紹介します。
ポイント①コーティングの耐久性:コーティングの強度が高いほど長持ちする!
フライパンの大事なポイントであるコーティング。長く使い込むと少しずつコーティングがはがれて、食材がこびりついたり、焦げの原因になります。少しでもコーティングの強度が高ければ、寿命も長くなります。
そこでテストでは新品のフライパン、使い込んだ状態を再現したフライパンを用意して、薄焼き卵を焼き、それぞれのはがれやすさをチェックしました。
TEST①:新品状態で薄焼き卵のはがれやすさをチェック
油をひかずにフライパンをガス火で30秒熱して溶き卵を入れ、まわりが浮いてきたら火を止め菜箸ではがして、コーティングによる薄焼き卵のはがれやすさを比較しました。
TEST②:1000回こすって、使い込んだ状態を再現
フライパンの表面を200℃まで熱して火から離したあと、スチールウールに500gの重りをのせて1000回こすり、使い込んだ状態を再現しました。
TEST③:1000回こすったフライパンで再びはがれやすさをチェック
1000回こすったフライパンで①同様に薄焼き卵を作り、はがれやすさが持続しているかをテストしました。
ポイント②焼きムラの有無:焼きムラがない方が料理が美味しく仕上がる!
料理をするうえで気になるのは火の通り具合「焼きムラ」ですよね。たとえばハンバーグを焼くときに外側だけ焦げて、中は生焼けだったという経験は多くの人があると思います。焼きムラのできるフライパンは調理が二度手間になるだけでなく、美味しさにも響いてしまいます。
今回のテストでは、サーモグラフィで熱の伝わり方を撮影し、温度の変化とその分布を比較しました。その際、温度の分布にムラがない方がより焼きムラがないと判断しました。
TEST①:サーモグラフィで撮影
加熱の30秒後から、30秒間隔で撮影。200℃を超えるまで行い、熱伝導のスピードと底の温度変化を比較しました。
テスト②:ホットケーキを焼いて焼きムラを確認!
フライパンがしっかりあったまったところでホットケーキを焼き、表面の焼ムラを比較しました。
ポイント③沸騰スピードの速さ:早いほど調理が時短になる!
深型フライパンの特徴は、「焼く」「炒める」だけではなく「煮込む」ができるということ。その場合、沸騰スピードが速いほうが時短で調理することが可能になります。
テストでは各フライパンで水を沸騰させ、その時間や温度の上昇の仕方を計測しました。
全12製品、深さが8cm前後のため、1Lの水が余裕で入ります。水を入れたフライパンの底面から1.5cmの位置に温度計を設置し、沸騰(95℃)になるまでの時間を計測しました。さらに今回は温度の上昇の仕方もチェックしました。
ポイント④使用感:女性でも片手で握る・持ち上げるができる軽さはあるか?
フライパン自体の性能がよくても、実際に毎日使うことを考えると使いにくくては困りものです。取っ手の形状・長さ、持ち上げやすい重さ、握りやすさ、その他機能など4項目をチェックしてみました。
今回は上記4つのポイントをを徹底的にチェックするため以下のテストを行いました。具体的なテスト方法とその結果をご覧ください。