楽しい宴の席だとついつい飲み過ぎてしまい、翌日は二日酔いになってしまうことってありますよね?今回は、そんなつらい二日酔いを助ける食材や、飲み過ぎた翌日におすすめのレシピを管理栄養士がご紹介します!
楽しい宴の席だとついつい飲み過ぎてしまい、翌日は二日酔いになってしまうことってありますよね?今回は、そんなつらい二日酔いを助ける食材や、飲み過ぎた翌日におすすめのレシピを管理栄養士がご紹介します!
二日酔いはなぜ起こる?
肝臓でのキャパオーバーが二日酔いを招く!
頭痛や吐き気、食欲不振などの不快感が出る二日酔いは、すでにご存知の通りお酒の飲み過ぎが原因で起こります。アルコールは胃や腸で吸収され肝臓に運ばれ、アセトアルデヒドという体にとって有害な物質に分解され、最終的に水と二酸化炭素になって体の外に排出されます。
肝臓でアセトアルデヒドを分解する力は人によって違いますが、分解に間に合わない量のアルコールを飲むと、アセトアルデヒドが血液中に残るため二日酔いという不快な症状が現れます。
脱水状態が二日酔いの追い打ちをかける
アセトアルデヒドを分解するには水が必要です。しかし、お酒を飲むとトイレが近くなるように、アルコールには利尿作用があります。体内の水分が足りない脱水の状態では、アセトアルデヒドの分解をスムーズに行うことが出来ず二日酔いを招いてしまいます。
低血糖による症状も
アルコールには肝臓での糖新生を抑制する作用があります。糖新生とは、血液中のグルコース(ブドウ糖)がなくなると、肝臓や筋肉に貯蔵しているグリコーゲンを使ってグルコースを作り出すことです。
この糖新生が抑制されることで血液中のグルコースの濃度が下がり低血糖を招きます。低血糖の症状には体がだるくて無気力、冷や汗が出る、頭痛、気持ちが悪いなどがあります。
【参照】
e-ヘルスネット「アルコールと糖尿病」 閲覧日:2019年10月30日
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-013.html)
二日酔いに効果的なおすすめ食材はこれ!
水
最優先に解消したいのは、脱水状態。アルコールによって奪われた水分をしっかりと補給し、アセトアルデヒドを体外に排泄しましょう。
水でも良いのですが、脱水状態を解消させるには塩分と糖分の入っている経口補水液やスポーツドリンクを飲むと、効率よく体に水分が吸収されます。
果物
肝臓でアセトアルデヒドを分解する時にはビタミンCも必要です。オレンジやグレープフルーツ、キウイフルーツ、柿などのビタミンCを多く含む果物は二日酔いの時にはおすすめです。
生の果物が食べ辛い場合には、果物100%のジュースでも構いません。また、果物を食べることで糖分も摂ることができるので、低血糖による二日酔い症状に効果的です。
卵
卵にはシステインというアミノ酸が含まれています。システインはアルコールをアセトアルデヒドに分解するアルコール脱水素酵素や、アセトアルデヒドを分解するアルデヒド脱水素酵素の働きを活性化させる働きがあります。
しめじ
「二日酔いにしめじ?」とお思いかもしれませんが、しめじにはオルニチンというアミノ酸が多く含まれています。オルニチンは肝臓の働きをサポートするため、肝臓でのアルコールの分解を助けます。
オルニチンと聞くとシジミを想像する方が多いかと思いますが、しめじにはシジミの約5倍のオルニチンが含まれています。
【参照】
ホクト株式会社 きのこらぼ「二日酔いには、きのこ「オルニチン」が効く」 閲覧日:2019年10月30日
(https://www.hokto-kinoko.co.jp/kinokolabo/kikime/kikime03/)