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時間のゆとりをたのしむ。青山の“万年筆”専門店「書斎館」

万年筆の魅力

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書斎館には万年筆の試し書き用スペースもあります。「通常、万年筆をお使いいただく環境は椅子に座った状態という方がほとんどだと思います。そこで、大きなテーブルを前に、椅子に腰をかけた状態で試し書きを行なっていただいているんです。よろしかったらどうぞ」。

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書き味の違いが分かりやすい、日本、イタリア、ドイツの万年筆で試し書きをさせていただくことに。紙はツルッとした表面の上質紙と、すこし凹凸のあるジャンフェルトの2種を使用することができます。今回は、味わいのあるジャンフェルトをチョイス。

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上から順に、日本の「パイロットカスタム74」、イタリアの「アウロラ」、ドイツの「ペリカン」の万年筆で線を書きました。その書き心地はというと、全く違っておもしろい!
硬さやなめらかさ、ペン先の沈む感じなど、その違いは歴然でした。

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「それぞれの国で、『母国語を書きやすいように』と万年筆が改良されているので、種類としては同じ細字でも書き味の特徴はかなり異なりますね。アルファベットと漢字の文化の差です」と杉田さん。

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ボディのビジュアルも、グリップを握った感じも、書き心地も全く異なる万年筆。さらに使い続けるうちに、手に馴染むようになるそうなので、書斎館を訪れた際には、必ず試し書きしてみることをおすすめします。

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ちなみに、気になる“万年筆のお手入れ方法”や“よりよい使い方”についても聞いてみました。「水で洗浄することで長持ちする、置いておく際は横に寝かせたほうがいい、などいくつかポイントはありますが、いちばんお願いしたいのは『毎日使うこと』です」と杉田さん。

万年筆にインクを入れたら、毎日書くこと、使うことがいちばんのお手入れにつながるそう。インクの通り道に、しっかりインクを通すことで、長く美しい線を書き続けることができるのだといいます。

想いを綴る

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最後に通していただいたのは、書斎館に併設されたカフェ「cafe library」。珈琲や紅茶など美味しいドリンクを飲みながら、書斎として本を読んだり、手紙を書くことができるスペースです。

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調度品には、映画『プリティ・ウーマン』の舞台となったウェルシャーホテルの椅子や、ニューヨーク近代美術館永久保存モデルのテーブルが。上品で心地いい空間でした。

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『週刊サンケイ』や『アサヒグラフ』など、昔懐かしい貴重な書籍も閲覧可能。

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おしゃれなカードが並ぶほか、レトロな風景を切り取った47都道府県のポストカードも購入できます。

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1872年製の珍しいスタインウェイ スクエア・ピアノの姿も。

このカフェは、店内で万年筆を購入された方向けかと思いきや、誰でも自由に利用可能なのだそうです。

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「書斎館で万年筆やインクを購入し、珈琲を飲みながらお手紙を書かれる方もいますし、勉強をしに来られる学生さんもいます。ご自身の日記を書かれている方もいますよ。どなたでも自由にご利用ください」。

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どこかノスタルジックで、落ち着いた雰囲気を持つ空間の中で、時間を忘れて数々の万年筆を眺め、手に取り、手間をかけて書く。書斎館では、日常ではなかなか味わえない上質な時間を過ごすことができます。

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1年の中で最もせわしない年末年始こそ、足を運んで「ゆとりの時間」をたのしんでみてはいかがでしょうか。万年筆を片手に、大切なひとへのお手紙や、贈りものに添えるメッセージを、ここでじっくりと綴ってみませんか。

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