お餅を保存しようと冷蔵庫に入れておいたのに、気がついたらカビが生えていてがっかり、という経験はありませんか?お餅はカビやすいため、正しい保存方法を知っておくと便利ですよ。お餅の上手な保存の仕方をご紹介するので、チェックしてみてくださいね。
お餅はカビが生えやすい!
お餅と言えばお正月の定番ですが、好きなので普段からたまに食べる、という方もいますよね。とってもおいしいお餅ですが、カビが生えやすいのが難点。
カビは、「温度」「湿度」「空気(酸素)」「養分」の4つがそろうと発生します。お餅はでんぷん、たんぱく質、水、脂質でできており、カビの大好きな水分や養分が潤沢。そのため、カビが生えやすいのです。
傷まないように冷蔵庫に入れておいても、知らないうちにカビが生えていてがっかり、ということも多いですよね。カビは冷蔵庫に入れておいても生えてしまう厄介者。カビを生やさず、上手にお餅を保存するにはどうすればいいのでしょうか。
切り餅の保存方法
個包装で真空パックになっているお餅なら、常温で保存しても大丈夫。袋に記載されている賞味期限内に食べるようにしましょう。しかし空気に触れてしまったものについては、常温保存は厳禁!可能な限り、食べる直前に開封してくださいね。
冷蔵庫で保存
うっかり封を切ってしまったお餅は、数日以内に食べられそうなら冷蔵庫に入れましょう。このときも、なるべく空気に触れないようにするのが傷ませないコツです。お餅をひとつずつラップでぴったりとくるみ、さらにフリーザーバッグに入れて空気を抜き、保存するようにしましょう。
また、冷蔵庫に切り餅を入れるとき、ご家庭にあるものを使うだけでぐんとカビが生えにくくなるのです。それは「わさび」。わさびには殺菌作用があり、カビの発生を遅らせる効果もあるのです。
方法はとても簡単で、お餅を密閉できる保存容器に入れたあと、直接触れないようにお弁当のおかず用のカップなどにわさびを入れ、フタをしめて冷蔵庫に入れるだけ。
この方法を使えば1~2週間は冷蔵庫で保存が可能です。保存方法も簡単なので、少量の切り餅にはおすすめですよ。
冷凍庫で保存
冷凍庫では数ヶ月〜半年もの長期にわたって保存がきくので、すぐに食べる予定がないときや大量の切り餅の保存にもおすすめです。方法は冷蔵庫とまったく同じ!なるべく空気を抜きながら、ラップ→フリーザーバッグの順に入れるだけです。
冷凍した切り餅は、冷凍庫から出して4時間ほど室内に置いておけば自然解凍できますよ。
お急ぎの場合には、ラップを外して水にくぐらせてから、レンジでチンして解凍するという方法もあります。電子レンジでの解凍は、切り餅ひとつにつき、500Wで30秒~1分が目安。様子を見ながら解凍してくださいね。
汁ものや鍋料理など、煮て食べる場合には凍ったままでも調理が可能です。焼き餅も冷凍状態のまま調理できますが、大きさによっては表面だけ焦げて、中は凍ったままという場合も……。大きめのお餅や厚めのものは、自然解凍してから焼くのがおすすめです。
ついたお餅の保存方法
自宅でついたお餅は、市販のものよりもカビやすいです。原因のひとつは、お餅を丸めるときに使う餅とり粉が、カビの発生を促してしまうため。お餅を保存する予定があるときには、餅とり粉を使わないほうがより長持ちしますよ。
もちろん、常温での保存は避けましょう。先ほどご紹介してわさびを使った冷蔵保存などもおすすめですが、ほかにもカビの発生を遅くする方法があるんです。
冷蔵庫で保存
つきたてのお餅は切り餅よりも傷みやすいため、あまり冷蔵庫での保存はおすすめしません。しかし数日中に食べる場合は、「水餅」という方法があります。
お餅を密閉容器に入れ、完全に水に浸かるようにします。あとは容器のふたを閉め、冷蔵庫で保存するだけ。この方法だと1週間ほどはおいしくいただけます。
お餅を完全にお水に浸けることで、空気との接触を遮断し、カビの発生を防ぎます。さらに乾燥も防げますよ。傷まないように水を毎日新鮮なものに変えるという手間が必要ですが、試してみる価値はありそうですよね。
冷凍庫で保存
大量のお餅を保存するには、やはり冷凍がおすすめです。切り餅と同じように、空気に触れないようぴったりとラップで覆い、フリーザーバッグに入れましょう。
冷凍しても、お餅は少しずつ劣化していきます。保存期間はおよそ半年ですが、その間にもお餅のおいしさはどんどん損なわれてしまうんです。保存期間内であっても、なるべく早めに食べ切りましょう。
解凍する際は切り餅のときと同じように、自然解凍がベストです。