果実酒の中でもフルーティーで人気のある「りんご酒」。口当たりがよくてすっきりと飲みやすいから、食事にも合わせやすいんです。そこで今回はりんご酒の作り方やアレンジレシピをご紹介します。ご家庭で作りやすいので、旬のりんごが出回る時期にぜひ作ってみて♪
りんご酒とは
りんごまたはリンゴの果汁を発酵させてお酒にしたもの。りんごの果汁をそのまま発酵させたアルコール度数3~5%の「ソフトシードル」と、糖を加えてから発酵させたアルコール度数9~12%ほどする「ハードシードル」があり、発泡しているのもしていないものもあります。
フランスの「シードル」と呼ばれるノルマンディ地方のものが有名ですが、シードルより発泡の粒が大きい、ドイツのフランクフルトの名物であるりんご酒「アップフェルヴァイン」や、イギリスのブリストル地方も有名で、ほかには北米、日本、スウェーデンなどでも作られ、産地ごとに特徴が違っています。
りんご酒を作るときの注意点
果実酒を作るときには、使うお酒はアルコール度数20%以上のものを使わないと法律違反になってしまうんです!それは日本には「酒税法」があり、お酒を作ること自体に税金がかかったり、免許が必要だったりしますが、例外となる条件が「使用するお酒のアルコール度数が20%以上のものを使う」だからです。
自宅で果実酒などを作る場合もこれに当てはまりますが、ほかには「米・麦・あわなどの穀物を漬け込まない」や「ぶどう・山ぶどうなどのぶどう類は使用禁止」などもあるので、気を付けてくださいね。
りんご酒におすすめのりんご種類
シードルなどに使われるりんごは、タンニンや酸の多い小粒の生食用でない品種が使われますが、ご家庭で作る場合は手に入れやすい生食用を使えばOK。甘くない品種がりんご酒に向いています。
酸味の強い紅玉を使うと、引きしまった味わいになってバランスがよくなるでしょう。またデリシャスやスターキングといった香りの強い品種を使うと、お酒も香り良く仕上がります。実は使う品種によって味わいが変わるのがりんご酒の特徴でもあるので、作りながらお好みの味を探してみるのもいいですよ。
基本のりんご酒の作り方
りんご、氷砂糖、ホワイトリカーを使った、基本となるりんご酒のレシピです。こちらは一緒にレモンを加えて酸味をプラスしています。
りんごは皮つきのまま芯を取り、ほかの材料と一緒に瓶の中に入れたら、3ヶ月ほどで飲みごろになりますよ。時々瓶を揺らしながら、氷砂糖をまんべんなく溶かしてくださいね。
いろんなお酒で♪ りんご酒レシピ5選
1. 相性抜群のいい香り♪ シナモン風味のりんご酒
りんごと相性のいいシナモンを、りんご酒に漬け込んで風味を付けています。作り方は基本レシピと同じで、シナモンは漬けて1週間、レモンは1ヶ月、リンゴは6ヶ月ほどで取り出しましょう。ほんのりとシナモンの香りがお酒について、ぐっとおしゃれなりんご酒に。水割り、お湯割り、ソーダ割などお好きな飲み方でどうぞ。
2. 3日置くと飲みごろ!アップルブランデー
りんごを使ったブランデーというと、シードルを蒸留して作る「カルヴァドス」がありますが、こちらはりんごをブランデーに漬け込んだお手軽レシピです。くし形に切ったりんごをブランデーに漬けて、ひと晩置いたらできあがり。3日ほど置くと飲みごろになりますよ。りんご酒ほど時間がかからないのもうれしいですね。
3. 洋酒を加えて大人味に。りんごとマイヤーレモンのサングリア
ワインにフルーツやスパイスを漬け込んで作るサングリア。りんごとマイヤーレモンを漬けて作っています。数時間ほどすると飲むことができますが、ひと晩おいても味がなじんでまろやかになりますよ。フルーツを漬けただけでもいいし、洋酒をプラスすればぐっと大人の味わいに。