悪気がないからこそ困る、「ありがた迷惑」。今回は職場にいるありがた迷惑な人の特徴や対処法を心理カウンセラーの高見綾さんに教えてもらいます。
良かれと思ってアドバイスをしてきたり、先回りしてあれこれ干渉してきたりするような人が職場にいたら、「ありがたいけど、やめてほしい……」と思うこともありますよね。
このような「ありがた迷惑」な人とは、どのように付き合っていけばいいのでしょうか。ありがた迷惑な人の性格や行動特性を説明しながら、上手な付き合い方を紹介します。
ありがた迷惑な人の特徴
まずは、「ありがた迷惑」とはどういう意味で、「ありがた迷惑な人」にはどのような特徴があるのかご紹介します。
「ありがた迷惑」の意味
ありがた迷惑とは、デジタル大辞泉(小学館)によると、「人の親切や好意が、それを受ける人にとっては、かえって迷惑となること」をいいます。
良かれと思ってやってくれたことであっても、それを受ける本人にとって必要ないことであったり、押しつけになっていたりした場合には迷惑だと感じられます。
類義語として、「余計なお世話」や「おせっかい」があります。
「ありがた迷惑な人」の特徴
1.求めていないのにアドバイスをしてくる
彼氏に対して多少の不満はあるけれど、別れるほどには思っていないようなとき。軽い気持ちで彼氏の話をしたら、「そんな彼氏は良くないから別れたほうがいい」と何回も言ってくるなど、「あなたのためを思って」とアドバイスをしてきます。
仕事で悩んでいるときも、こうしたほうがいい、ああしたほうがいいと、あれこれ世話を焼きがちです。
2.人の仕事を先回りしてやってしまう
ありがた迷惑な人は、せっかちで待つことが苦手なので、他の人の仕事だったとしても先回りしてやってしまったりします。
「これやっといてね」と誰かに頼んだことであっても、その人がすぐにやらないと、待てずに自分がやってしまって「もう終わったから」と言うことも。
3.頼んでもないのに、恋愛を成就させようとしてくる
恋人がいないと言うと、「〇〇さんはどう? お似合いだと思うわよ」と、頼んでもいないのに知り合いのフリーの人とくっつけようとしてきたり、仕事で関わっている人について「〇〇さんって、やさしいですよね」と何気なくした雑談を真に受けて、「〇〇さんのこと好きなの? いいと思うわよ」と推してきたりします。
相手の気持ちを考慮せずぐいぐい勧めてくるので、迷惑だと思われてしまうことが多いです。
4.メニューを勝手に決めてくる
ありがた迷惑な人は迷っている人を見ると、勝手に答えを決めてしまうことがあります。
たとえばランチに出かけたときに、相手が何を食べようか考えている間に「こないだAランチを食べたんだけど、美味しかったよ! 迷っているならAランチにしたら? すみませーん、Aランチ2つください」と勝手に注文してしまったりします。
5.食べ物の差し入れをくれる
気前が良く世話好きなので、お菓子の差し入れをしたり、ご馳走してくれたりします。
ところが仕事に集中したいときや、今はお菓子を食べたくないようなときでも「食べて、食べて」と勧めてきたりするので、もらった人は困ってしまうことも。
基本的にはモノをもらえば嬉しいものですが、お返しをどうするか考えないといけないので過度になりすぎると対応に困る人が多いようです。