テレビやスマホから情報を取り入れたり、仕事でパソコンに向かったり。毎日誰もが長い時間目を使っているのではないでしょうか?そして目から取り入れる情報で心が疲れてしまうこともあるでしょう。そんな時には目の使い方を意識したヨガで心を落ち着けてみませんか?
ヨガを始める前
体を動かす前にほんの1-2分でも目を閉じる時間を作ってみましょう。それまでしていたこと、考えていたことを一旦中断してこれからはヨガに集中するという意識づけの助けになります。目から入るもの遮断することで、意識を外側から内側(自分の呼吸・体)へ向けていきましょう。特にスタジオでのクラスと違って周囲の環境が変わらない家でのヨガの時には気持ちのリセットの面で効果的です。
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ポーズの最中には
自分にとってのチャレンジポーズをしている時や、ホールド時間が長めの時。頑張っていると心と体が緊張してその緊張は目元にも現れます。目元に力が入ったり、眉間がキュッとしているのを感じたことはありませんか?そんな時は気持ちを落ち着ける必要があるサインです。時々自分がどんな表情をしているかも気にかけ、必要に応じてポーズの強度をゆるめるなどしてコントロールしましょう。
バランスポーズでの目線
バランスポーズでは体だけでなく心も揺らぎがちです。目線を少し遠くに向けてやさしく保ってみましょう。目元に力が入るほどじっと見つめ過ぎないように。
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座位のポーズで目を閉じてみる
転倒などの心配がない安全な体勢でのポーズ(座位、仰向けなど)では目を閉じてみましょう。
・今、体のどの部分を使っているのか?
・どこに気持ちの良い伸びを感じているのか、違和感がどこにあるのか?
・呼吸はなめらかか?
意識を内に向けてこれらを丁寧に観察する良い機会です。
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ヨガの終わりには
目を閉じるシャバアーサナですが、できたら目元をアイピローやタオルで覆ってみましょう。光を遮断する役目だけでなく、ほんの少しの重さや温かさで安心感も生まれるなど、リラックス効果が高まります。眉間の皮膚がゆったりしている様子や眼球が重さのまま真下にストンと落ちる様子をイメージし、目元をいたわって心を落ち着けてみましょう。時間がない時は5分程度シャバアーサナをするだけでもリフレッシュできるのでお勧めです。
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目からくる心の疲れを防ぐためにとスマホやパソコンの利用時間をいきなり減らすのは難しいかもしれません。ヨガをするついでに目をいたわってみてはいかがでしょうか?
ライター/吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住。日本とオーストラリアでの会社員生活を経てヨガティーチャーに転身。2012年より在豪日本人やローカルの人たちを対象にヨガクラスをしている他、ヨガアプリ「Down Dog」の日本語翻訳とナレーションを担当。オーストラリアのゆったりした環境の中、ヨガで日々心地よく暮らすことを心掛け、一人でも多くの人に気軽にヨガを楽しんでもらうことを目指して活動中。Instagram:@kayoko_yo