(3)誰かに話を聞いてもらう
おそらく今まで自分一人でなんとかしようと頑張ってきたのではないかと思います。
不安、焦り、不満といった気持ちを抱えながらも、自分を鼓舞し続けて必死に耐えてきたのではないでしょうか。
つらい気持ちは、誰かに聞いてもらうことで不思議なくらいに軽くなるものです。黙ってじっと話を聞いてくれる相手に、正直な今の気持ちを話してみてください。
その時は、弱音を吐いても愚痴を言っても構いません。言いたくても言えなかったことや抑え込んできた本音を言葉にして声に出してみると、それだけでもスッキリすることもあります。
悩みを聞く専門家である心理カウンセラーに相談する機会があれば、なおいいでしょう。また頑張ってみようという元気が湧いてくるかもしれません。
「もう疲れた」と感じた時にやってはいけないこと
「もう疲れた」という気分になった時の対処法を説明しましたが、反対にやってはいけないこともあります。
これをやってしまうと、より状況が悪くなるというNG行動は次の3つです。
ついやってしまいがちなことなので、十分に注意してください。
(1)さらにがんばり続ける
疲労感を抱えながらがんばり続けることは、一向に疲れがとれないばかりか、仕事の能率が落ち、クオリティも悪くなるというデメリットがあります。
それでも無理して頑張り続けていると、最悪のケースでは、精根尽き果てて鬱的な状態に陥ってしまうこともあります。
そうなると、心療内科やメンタルクリニックに通院することにもなりかねませんので、やはり無理せず休みを取ることはとても重要です。
(2)自分を責める
頑張り屋さんほど、うまくいかないときに自分を責める傾向が強いので、あまり自分を責めすぎないように注意する必要があります。
「うまくいかないのは私の努力が足りないからだ」と自分を責めるのは、自分自身を否定することです。
自己否定が常態化すると、自分に自信が持てなくなり、前向きに考えることができなくなります。
自分を責めるのではなく、「私はよくやっている」と自分で自分をねぎらう習慣を意識的に取り入れてほしいと思います。
(3)周囲の人にストレスをぶつける
「もう疲れた」と感じていると、ついイライラして周囲の人に当たってしまうときがありますので、これも注意した方がいいでしょう。
疲れがたまる原因となっている相手に対してではなく、まったく関係ない家族や友人などに当たってしまうことも多く、八つ当たりされた方としては、とんだ災難です。
自分でも知らず知らずストレスを抱え込んでいると、こういう行動をしがちになります。
そうならないためにも、問題を自分一人で解決しようとせず、周囲のアドバイスやサポートを得て、行き詰った状況に対処していくようにしましょう。
自分だけで抱え込まず、周囲の協力を得ながら試行錯誤を繰り返していけば、必ず道は拓けていくものです。