こんにちは、ヨムーノ編集部です。
防災用の「非常持ち出し袋」と言うと、銀色の袋をイメージする方は多いのではないでしょうか。
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
防災用の「非常持ち出し袋」と言うと、銀色の袋をイメージする方は多いのではないでしょうか。
やっぱりあの銀色の袋は必要なんでしょうか?また、非常袋にはいろいろな物を入れたくなってしまうけれど、結局何を入れて、どこに置いておくのが正解なんでしょう?
備え・防災アドバイザーの高荷智也先生に、「非常持ち出し袋」の正しい準備方法について、教えてもらいました。
「防災対策を長続きさせるポイントは、ガマンをしないこと」
教えてくれたのは、備え・防災アドバイザー/BCP策定アドバイザー 高荷智也先生。
防災グッズも対策も、すべて自分で試しながら、固くなりがちな防災情報を楽しくわかりやすく発信。最近では踏み抜き防止インソール(クギやガラスを踏んでも踏み抜かず足のケガを防ぐ靴底)にクギを打つ実験動画を配信。
そんな先生も実践している「非常持ち出し袋」の考え方とは?
「非常持ち出し袋」とは、今すぐ避難しないと危険なときに持って逃げるもの
例えば大地震なら津波、火災、台風なら大雨、浸水、土砂災害、そのほか火山の近距離噴火など、物理的な破壊力があって、今すぐ避難しなければ死んでしまうような状況で、持ち運んで逃げるために必要な最低限のものを入れておくのが、非常持ち出し袋です。
非常持ち出し袋に入れるべきものは大きく分けて2種類
1.体の一部となるもの
メガネ、補聴器、薬、お薬手帳など、それがないと生きていけないアイテム
2.避難をサポートする道具
暗闇を照らすライト、雨具、ラジオ、救急セット、水・食料など
これらが入っていれば、銀色の袋のセットではなくても、自分が背負って逃げやすいリュックで大丈夫。
そして、①、②を準備した上で、いざという時に素早い行動ができるように工夫しておくことも重要です。
では、中身を詳しく確認していきましょう!
【非常持ち出し袋の中身①】体の一部となるもの
・メガネ
・補聴器
・薬
・お薬手帳(スマホで撮った写真でもOK)
・おむつ
……など、それがないと生活できない、生きていけないものは最優先しましょう。
【非常持ち出し袋の中身②】避難をサポートする道具
こちらは5つのカテゴリーに分けられます。
【①身の安全をサポートするもの】
・雨具
・LEDライト
・ヘルメットや帽子
・軍手
・マスク
・笛または防犯ブザー
・安全靴や踏み抜き防止インソール
・1回分の着替え(余裕があれば)
・衛生管理、防寒対策のグッズ(除菌シートや携帯トイレ、携帯カイロなど)
【感染防止対策】
・持ち運びできるサイズのアルコール消毒液
・アルコールウェットティッシュ
すばやく避難するため両手を開けられるような道具を準備するのがおすすめ。傘ではなくカッパ、懐中電灯よりヘッドライトがいいでしょう。
また感染防止対策は、新型コロナ以外でも常に必要ですので、アルコール消毒液やアルコールウェットティッシュなどを準備すると良いです。
Q.雨具は100均のレインコートでもいいですか?
A.例えば自分の住んでいるエリアが大雨の被害に遭いやすく、緊急避難になる可能性が高ければ、上下分かれたアウトドア用などグレードの高いレインウエアを準備する、といった基準で判断していくといいでしょう。