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この時期に知っておきたい!「食中毒」の対策や予防ポイントを管理栄養士が解説

レシピ

ジメジメとした季節は、食中毒に注意が必要です。この記事では、管理栄養士が食中毒を予防するポイントをご紹介。調理中の注意点はもちろん、残った食品の扱い方や、弁当におかずを詰めるときに気をつけたいことも解説しています。ぜひ、食中毒予防に役立ててくださいね。

この時期に気をつけたい「食中毒」を予防しよう

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細菌やウイルスが付着したものを食べると、腹痛や吐き気など、食中毒の症状が出るおそれがあります。とくに夏場(6月~9月)は、細菌による食中毒が起こりやすい季節。気温や湿度が高いと細菌が増殖しやすいため、注意が必要です。

食中毒を引き起こす細菌は、肉や魚といった調理前の食材や、人間の皮膚などに存在しています。食中毒対策には、食品中に存在している細菌を増やさない・死滅させること、食材や料理に細菌をつけないことが大切です。(※1,2)

食中毒を予防するために気をつけること

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購入時

買い物の際は、消費期限や賞味期限などの表示を確認してください。期限までに食材を使い切るために、献立をあらかじめ決めておき、適量を購入するのが理想的です。

細菌の増殖を抑えるには、低温で保存するのがポイント。保冷タイプのエコバッグを使う、保冷剤や氷を使用するなど、工夫してくださいね。なお、生肉や生魚には食中毒の原因菌が存在します。ドリップがほかの食品に付着しないよう、それぞれ分けて使い捨ての袋で包みましょう。(※2,3)

家庭での保存

購入した食品は、なるべく早く低温で保存しましょう。買い物後は寄り道せずに帰宅し、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れてください。食品はそれぞれ密封容器に入れたり、使い捨ての袋で包んだりして、ほかのものに細菌をつけないようにしましょう。

冷蔵庫の温度を維持するために、食材はぎっしり詰めず、7割程度にとどめてください。なお、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下が適切な温度です。(※2,3)

下準備

食中毒の原因菌は、調理器具についている場合があります。タオルやふきんは、清潔なものを使用してください。肉や魚などを使った調理器具は洗剤で洗い、熱湯をかけて殺菌しておきましょう。

また、人間の皮膚には食中毒を引き起こす細菌が存在するため、調理をはじめる前にしっかり手を洗ってください。なお、手の傷や手荒れ部分には菌が存在するおそれがあり、食べ物に細菌がつきやすくなります。このような場合は使い捨ての調理用手袋や菜箸、トングなどを使い、素手で食品に触れないようにしましょう。(※1,2,3,4)

調理

調理中もこまめに手を洗うように意識してください。とくに、生の肉や魚などをさわる前後の手洗いが大切です。

食品中に存在する細菌は、ほとんどが加熱によって死滅します。中心までしっかり火が通るよう、中心部分の温度が75℃以上の状態で、1分間以上の加熱をおこなうのが目安です。なお、野菜や豆腐などをそのまま食べる場合は、食中毒の原因菌がつくおそれがあるため、加熱前の肉や魚に近づけないようにしましょう。(※2,3)

食事

料理を盛り付ける皿や器具は清潔なものを使い、食事の前には手を洗いましょう。また、細菌の増殖を防ぐため、完成した料理は長時間室温に置かないことが大切です。すぐに食べない場合は、冷蔵庫に保存しましょう。

焼肉や鍋料理のように、調理と並行して食べ進める場合は、食材同士に細菌がつかないよう注意が必要です。生の食材を扱う調理用の箸と、食事をする箸を区別するとよいでしょう。(※2,3)

残った食品

残った料理は、手洗いをしたうえで、清潔な器具を使って保存しましょう。密閉容器に入れたりラップをかけたりして、冷蔵庫の中で加熱前の食品から細菌がつかないようにしてくださいね。

また、余った食材を使う際は、鮮度が悪くなっていないか確認することが大切です。冷蔵庫内でも細菌の増殖が進むため、早めに食べることを心がけましょう。少しでも鮮度に不安を感じたら、念のため処分することをおすすめします。(※2,3)

お弁当の取り扱いにも気をつけよう

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清潔な弁当箱を使う

ふたのパッキンや細かい部分など、すみずみまで洗って乾燥させた弁当箱を使いましょう。水滴がついている場合は、清潔なふきんでふき取ってください。水分が残っていると細菌が増えやすくなるため、注意が必要です。

おかずを入れるカップや仕切りのバランは、使い捨てのものがおすすめ。シリコン製の場合は、弁当箱と同様にしっかり洗い、乾燥させたものを使用しましょう。(※5)

おかずをしっかり加熱する

食中毒の原因菌を死滅させるために、おかずは十分に加熱してください。卵焼きやゆで卵は半熟にせず、中心部までしっかり火を通しましょう。そのまま食べられるベーコンやかまぼこなども、加熱することをおすすめします。

食中毒対策では、弁当のおかずは当日に調理することがポイントです。作り置きの料理や前日の残り物を使う場合は、弁当箱に詰める前に再加熱してください。(※5)

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