花に気持ちを乗せてプレゼントしたい時、参考にしたいのが「花言葉」。今回は「愛」にまつわる花言葉を紹介します。普段、愛情を口に出して伝えるのが照れくさい人も、花に思いを託してみては?
恋愛をしていても「好き」「愛している」だけでは伝えきれない、さまざまな思いがありますよね。
恋人が花を贈り合うという習慣があったヨーロッパでは、そんな気持ちを伝える花言葉が流行し、広がりました。
明治時代に日本へ伝来した花言葉は、日本の風土に合わせて、新しい解釈や意味も生まれ、花を贈る時の1つの文化になっています。
今回はそんな花言葉の中から、「愛」にまつわる花と花言葉をまとめてご紹介します。
春の花(3~5月)
芽吹きの春は、愛のこもった花言葉を持つ花がたくさんあります。
カーネーション「無垢で深い愛」
母の日といえばカーネーションですよね。
赤い花には「母への愛」という花言葉があるように、20世紀にアメリカで始まった「母の日」の花としてのイメージが日本でも浸透しており、愛や感謝を伝えたい時にぴったりです。
どの色もすてきですが、濃い赤は「心の哀しみ」、黄色は「軽蔑」の花言葉も持つので、花に意味を持たせたい時には避けた方がいいかもしれません。
ストック「永遠に続く愛の絆」
このロマンチックな花言葉は、中世フランスの男性が理想の人に会った際に「一途に思い続けます」という意思を表示するため、帽子の中にこの花を入れて持ち歩いたという話からきています。
「愛の絆」「私を信じて」という花言葉もあり、絆を深めたい相手に贈るのにぴったりな花です。
ワスレナグサ(勿忘草)「真実の愛」
この花言葉は、騎士ルドルフが恋人ベルタのために花を摘もうとして誤ってドナウ川に落ち、花を投げながら「私を忘れないで」という言葉とともに帰らぬ人になったという、ドイツの伝説が由来しています。
伝説には続きがあり、相手の女性はその恋人を忘れることなく生涯この花を髪に飾ったといわれています。
それが「真実の愛」という花言葉につながるんですね。
赤いアネモネ「君を愛する」
昼に咲き、夕方に閉じるので、ヨーロッパでは美のはかなさと復活を意味するともされる花です。
春の風が吹き始める頃に咲くことから、ギリシャ語の「風」という意味の「アネモネ」と名付けられました。
色によって花言葉が異なり、白は「希望」「期待」、青紫は「あなたを待っています」という意味を持っています。
好きな人や恋人としばらく会えなくなる時、赤と青紫のアネモネを渡してみてはどうでしょうか。
黄色のガーベラ「究極の愛」
馴染みのあるガーベラですが、実は南アフリカで発見されてからまだ100年ほどしか経っていません。
今では品種改良によって、花びらが細くとがったスパイダー咲きや、八重咲き、アネモネ咲きなど色だけでなく形も選べる花となっています。
もともとの色は赤で、赤い花には「いつも前向き」という花言葉があります。
他にも、ピンクは「崇高な愛」、オレンジには「忍耐強さ」など前向きな花言葉が多いので、カラフルな花束にして贈るのに適した花です。
夏の花(6~8月)
夏の花にも、情熱的な愛の花言葉がたくさんあります。