自分の伝えたいことがうまく相手に伝えられず悩んだ経験はありませんか? 話し方を工夫すれば、コミュニケーションはもっと円滑に進むはずです。今回は、話し方が上手になる10個のコツを、株式会社櫻井弘話し方研究所の櫻井弘さんに教えてもらいました。
ビジネスにおいて、自分の伝えたいことが相手にうまく伝わらずに悩んだことのある人も多いのではないでしょうか?
伝えたつもり、伝わったつもりでは目的も達成できませんし、仕事になりません。
そこで、話し方が上手になるための10個のコツを伝授します。
話し方がうまくなることでのメリット
まずはビジネスシーンにおいて「話し方」がうまくなることで得られるメリットを一言で言うと、「ビジネスの目的達成度合いが高まる!」ということです。
ビジネスの目的は大きく分けると次の3つです。
(1)良好な人間関係を築く
(2)相互の理解を促進する
(3)周囲の信頼と協力を得る
話し方が上手になることで、これらの達成度合いが高まるのです。
上手に伝わる話し方のコツ10個
それでは、自分の考えや思いが相手にきちんと伝わる、すぐに実践できる話し方のコツを10個紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
(1)言いたいこと(主題)を20字以内で簡潔に表現する
「一体自分は一言で何を伝えたいのか?」という問いに対して、簡潔かつ具体的、そして自分自身の言葉で、20字以内で表現できるようにしておくことが最も重要です。
それはまるで“おでんの串”のようなもので、「一本筋が通っている」「軸がぶれない」という、話し手の中心となる考え方といえます。
この話し手の中心となる考え方、つまり話における主題を明確にすれば、相手に伝わります。
逆に主題が明確になっていなければ、当然自分以外の相手に、自分の考えや必要な情報を正確に分かりやすく伝えることはできないのです。
主題を明確に表現するためのコツは、「〜すれば〜なる」あるいは「〜することで〜できる」という伝え方をすること。
この表現を用いて、自分自身の考えや言いたいことを伝えてみましょう。
(2)体験談から具体例や話題を考える
「あなたの話はあなたにしかできない!」これが真実です。
よく「話す話題が見当たらない」「何を話していいか分からない」というフレーズを聞きます。
この裏には、「あまりみんなに知られていないような話題が良いのでは?」「聞き手に合った話題を探すのは難しい」という、勝手な思い込みがあるのではないでしょうか?
結論から言うと、「体験談」に勝る話題はありません。
なぜならば自分自身が体験したことなので、臨場感があり、気持ちがこもり、その結果として、表現も生き生きとして、聞き手を魅了するのです。
聞き手に寄り過ぎた思い込みはいったん脇に置いて、自分自身の体験から、具体例や話題を見つけてみると良いでしょう。
あなたの話はあなたにしかできない宝物なのです。