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何度も眺めて、笑みがこぼれる
次にご協力いただいたのは、立体的でユニークな作品を数多く手がけられている、イラストレーター兼デザイナーのrala designさんです。
まず取り掛かられたのは、葉や枝を1本1本描くところから。「グリーン」だけでも多くのラインナップが揃っている「ABT」だからこそ表現できる、深みや影。徐々に徐々に、見事な「森」が完成していきます。
今まで、着彩にカラーペンを使う機会は少なかったのですが、ABTは水で滲ませることができる点や透明感のある発色が水彩に近い使い心地でとても使いやすかったですね。(rala designさん)
深い「森」だとばかり思っていましたが、これはもしかして…。
左下には、きらりと小さな星が輝いています。いったいなにが出来上がるんでしょう。
絵の具と異なる点としては、絵の具は、塗った直後と乾いたあとですこし色が変化しますよね。しかし、ABTは塗った直後からほとんど色の変化がなくおどろきました。イメージ通りの色で表現、仕上げることができたのがうれしかったです。(rala designさん)
さらに「N52」を使用して胴体を描いているのは、かわいいペンギンたちです。重ねて塗ったときの滲みも、水彩画のような独特の風合いとなって、イラストの味わいに。
次々と、それぞれユニークなポージングのペンギンたちが完成していきます。
これをデータに取り込んで、グリーンと合成していくのだそう。
クリスマスカードは贈り手もたのしみながら、そして何より受け取る相手にたのしんでもらうものだと思うので、どれも相手を思いやるイメージで「たのしんでもらえますように」「幸せな気分になってもらえますように」とモチーフを選んでいます。(rala designさん)
そして、完成したのがこのカードです。半透明の封筒からかすかに覗くイラストに、すでに心踊ります。
「大げさではないのに特別感があって、何度も見ては微笑んでしまう」というコンセプトなので、ぜひここからたのしんでもらいたいですね。(rala designさん)
封を開けると、こんなカードが収まっていました。二つ折りを開くと、中にはメリークリスマスのメッセージが。たっぷりとスペースがあるので、想いもたくさん綴ることができそうです。
そして、切り取り線からゆっくりと切り離していきます。
三角形に組み立て、最後にちょこんと金色に輝く星を挿し込めば…
オーナメントでいっぱいの、クリスマスツリーの完成です。デザインは、「ペンギン」「ネコ」「トリ」の3種類。
それぞれの「森」のような、グリーンが生い茂ったツリーのあちらこちらで、かわいいどうぶつたちが、思い思いにぶら下がり、飛び回り、遊んでいます。
今回は、イラストの味わいを感じてもらえるように、あえて「形」はシンプルに設計してみました。3種類のカードを揃えて、「小さな森」をつくってたのしんでもらうのもいいかもしれません。(rala designさん)
こんなところで自由に遊んでいる、先ほどのペンギンも発見。
ひとつひとつのオーナメントにも、立体感と光沢がしっかりと表現されています。
「N00」のカラーレスブレンダーの使い方についても、アドバイスをいただきました。
オーナメントは、まさに「N00」を使って色を滲ませながら着彩しました。色に濃淡ができることで生まれる立体感です。色を滲ませて混色できるところは、やっぱり「ABT」の最大の特徴で魅力だと感じます。たとえば、2色の異なる色をとなりに配置し、2色が接する部分をN00のやわらかな筆状になっている方のペン先で滲ませるだけで自然なグラデーションができますし、この方法を虹のイラストに応用すると、発色良くグラデーションが美しい虹が描けると思います。ぜひ試してみてください。(rala designさん)