料理をする方にとっては、醤油や塩などは欠かせない調味料ですよね。でも、種類が多すぎてどれを選んだら良いかがわからない……。そこで今回は伊勢丹のスタイリストお墨付きの、素材にとことんこだわった調味料を6点ご紹介します。
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伊勢丹スタイリストお墨付き!
この記事は、三越伊勢丹が運営する、らしさに出会える、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
醤油や塩などの基本の調味料。どうやって選んでいますか? 毎日使うものだからこそ、手頃で美味しいものを選びたいとは思うものの、種類が多くて、選べないという人も少なくないはずです。そこで、伊勢丹新宿店で調味料や缶詰を扱うコーナー、シェフズセレクション担当の大石恵美子さんに、調味料選びについて教えてもらいました。
「基本の調味料は、昔ながらの製法を守っているもの、材料にこだわりがあるものが、やはり間違いがありません。味がしっかりしているので、汎用性が高いうえ、料理も美味しく仕上がります。素材にこだわると言うと、価格がすごく高いイメージがあるかもしれません。でも実際はそこまで高くなく、十分に普段使いできる値段なんですよ」
そう話す大石さんがおすすめするのが、以下の調味料6点。「美味しさ」「コスパ」「使いやすさ」すべての条件を満たすアイテムを紹介します!
これが本物! 昔ながらの製法で作る濃口醤油
<堀河屋野村>三ツ星醤油(900g)1,836円(税込)
醤油は価格以外に何をとっかかりに選んだらいいのか悩みがちですが、大石さんによると、「味わいや香りがしっかりしているものが、どんな料理にも美味しく使いやすい」んだそう。そういった理由で大石さんがおすすめするのが、「三ツ星醤油」です。
「なめてみると、第一印象は少ししょっぱく感じますが、後味が驚くほどすっきりしているので、そのまま使ってもよし! 焼いたり煮たりしても、うまみと香りが強いので、素材の味が引き立ちます」
<三ツ星醤油>は、創業時の江戸時代と変わらない伝統的な製法を守る和歌山の老舗、<堀河屋野村>が作る濃口醤油。薪で和釜に火を起こし、大豆を炊き上げ、手作りの麴を混ぜて木桶で熟成させている、本物の醤油です。
このみりん、飲んでも美味しいんです!
<小笠原味醂醸造>一子相傳 小笠原味醂(600g)1,127円(税込)
米麹・もち米・米焼酎から作られるみりんは、もともとは飲むために作られていました。そのみりん本来の製法と味わいを守り続けているのが、<小笠原味醂醸造>。
「最初のひと口は、ぜひ、そのまま飲んで、まろやかな甘みとコクを確かめてみてください。この『一子相傳』を使うと、いつもの肉じゃが、煮魚、鶏の照り焼きなどの家庭料理の味に、奥行きが出て、しっかり決まります」
輸入もち米を使うメーカーも多い中、「一子相傳」の原料は100%国産。麴づくりは手作業で行い、みりんができあがったあとも4年熟成させてから、加熱処理をせずに、生詰めして出荷しているんだそう。とにかく手間をかけて丁寧に作られた本物の味をお試しあれ!
ただしょっぱいだけじゃない! 味にバランスのとれた自然塩
<沖縄海塩研究所>粟国の塩 釜炊き(500g)1,296円(税込)
塩は、国内産はもちろん、世界中から商品が集まってくるのに加えて、味の違いも微妙なため、何を使えばいいのか迷いがちな人が多いですよね。数ある商品の中で、大石さんが実際に店頭でおすすめしているのが<粟国の塩>。その理由は、味のバランスのよさです。
「ただしょっぱいだけでなく、ほのかな甘みがあるバランスのとれた塩です。加熱しても塩の存在感がなくならず、粒が細かく溶けやすいので、どんな料理にも使いやすいんです。500gと量もたっぷりあるので、梅干しや漬物を作るときにもおすすめです」
甘さすっきり、料理の味をまとめやすい自然の砂糖
<薩南製糖>島ザラメ(500g)378円(税込)
砂糖にもいろいろな種類がありますが、大石さんが今注目しているのが鹿児島・喜界島産の「島ザラメ」。さとうきびを砂糖に加工する途中にできる粗糖の一種です。コクやクセが強すぎず、使い勝手が良いのが特徴です。
「最近は、白い砂糖より、自然に近い色のついた砂糖が人気。このザラメは、色はほんのりと茶色く、しっとりとしています。香りには黒糖のようなコクを感じますが、食べてみると甘さがすっきりしているので、素材になじみやすく、どんな料理にも合います」
サンゴ礁でできた喜界島は、古くから良質なさとうきびの産地として知れる島。島ザラメは、この喜界島で採れるさとうきびだけを原料として作られたナチュラルな砂糖です。