さまざまな食のプロに、お気に入りの調理器具を聞く連載企画。今回は、夫婦料理研究家の五十嵐夫妻愛用の品をご紹介します。機能性とデザイン性を両立させたアイテムを選らんでいるというおふたり。失敗しない調理器具選びのコツとは?
macaroni編集部
Today's Foodie
五十嵐夫妻(豪・ゆかり)/夫婦料理研究家
2013年の結婚を機に料理研究家夫婦としての活動を開始。「食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しく」を理念として、夫婦で一緒に料理するスタイルを提案している。雑誌や広告などでのレシピ開発やコラムの執筆、イベント出演、出版など、幅広く活躍。
キッチンは、夫婦の会話が生まれる場所。
週末の夫婦のコミュニケーション料理をテーマとする料理研究家・五十嵐夫妻。調理時間はなるべく短縮し、その分食卓での会話を大切にしていると話すおふたりは、調理器具選びでも時短を意識したモノ選びを心がけているのだそうです。
「デザイン性ももちろん見ていますが、どのぐらい調理の手間が省けるのかという機能面を重視して購入しています」と豪さん。その隣に座るゆかりさんがうなずきながら言葉を続けます。「知人からの口コミも購入の参考にしています。具体的にどの点が良いかを詳しく聞けるので、そのうえで私たちの暮らしになじむか検討できますからね」。
では、見た目と機能性が両立した調理器具とは、いったいどのようなアイテムなのでしょうか。今回は、暮らし上手の五十嵐夫妻を代表して、妻のゆかりさんにとっておきの調理器具を紹介してもらいました。
1.【包丁】ツインプロHBシリーズ「シェフナイフ 20cm」
丈夫なうえに抜群の切れ味。シンプルでおしゃれな見た目も魅力です。持ち手の形状も握りやすく、手にぴったりフィットします。また包丁の刃は、大きすぎても小さすぎても使いにくさを感じるものですが、こちらの包丁はぴったりのサイズ感。ストレスなく食材を切れる優秀な包丁ですね。
2.【フライパン】スイスダイヤモンド「フライパン 26cm」
こちらのフライパンは、熱が均一に広がるので焼き色にムラができにくいのが特徴です。同社独自のコーティングが施されていて、食材がくっつきにくく、洗い物をするときに汚れを落としやすいのが嬉しい。食パンを焼くときも、パンの表面にムラなく火が通り、外はカリカリ、中はふわふわに焼きあがります。トースターがなくてもおいしくトーストを作れるんですよ。
3.【鍋】ストウブ「ピコ・ココット オーバルシチューパン 33cm チェリーレッド 」
きれいな赤色がおしゃれなSTAUB(ストウブ)の鍋。食器類は白を選ぶことが多いので、色鮮やかなこちらの鍋は、差し色として食卓に華やかさを加える役に立ちます。熱伝導率の高さが特徴で、食材に満遍なく火が通るので料理のおいしさがグッと際立ちます。また、保温性や蓄熱性に優れている点もグッド。料理が出来あがった後にそのまま食卓に出しても、しばらくは温かい状態で料理を食べられます。
4.【鍋】バーミキュラ 「オーブンポットラウンド 26cm マットブラック」
こちらのお鍋は、野菜の無水調理に重宝しています。水なしで料理を作ると野菜の水分やうま味がぎゅっと詰まって、おいしく食べられるんです。調味料はいろいろと用意せずとも、香りのいいオイルや塩、こしょうなどでシンプルに食べても十分おいしくいただけます。
野菜と一緒にお肉や魚も鍋に入れて無水調理をすれば、簡単ヘルシーなメイン料理の出来あがり。炊飯にも使用できるので、炊き込みごはんを作るときにも活用していますね。
5.【圧力鍋】玄米炊飯専用圧力鍋マジックブラウン
玄米炊飯専用と書いてありますが、魚や肉、野菜の煮物を作るときにもよく使っています。玄米を炊くと、まるでおこわのようなモチモチとした食感に大変身。煮魚を作るときもこちらの圧力鍋を使用すれば、骨は食べられるぐらいに柔くなり、身はふっくらと仕上がります。
6.【調理ハサミ】ツヴィリング 「ツインM料理バサミ」
調理でハサミを使用する際に活用しているのが、丈夫で長持ちするこちらのハサミ。シルバーと黒のシンプルな見た目なので、キッチンに置いたときに違和感なくなじみます。お味噌汁を作る際、手軽に出汁をとるために昆布を細切りすることがありますが、切れ味がいいので細切りもラクラク。調理の手間を減らしてくれる見事なハサミですね。