みなさんは普段の料理で鉄製フライパンを使われていますか?興味はあるけれど、何だか使い勝手が悪そう……と思う方も多いかと思います。今回はそんな鉄製フライパンについて、使い方やお手入れの方法について詳しくご紹介します。
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鉄のフライパンは手入れが命!
鉄のフライパンというと、プロの料理人であれば必ず使っている、そして本格的な料理が作れる、というイメージがありませんか?その一方で、焦げ付きやすかったり、くっつきやすかったりと、使いやすいイメージはあまりないのかもしれません。
しかしながら、お手入れや使い方さえ守れば一生もののアイテムになる優れものなのですよ。
まずは焼き込み(空焼き)を
新品の鉄製フライパンには、鉄が錆びるのを防ぐために、アクリル樹脂などがコーティングされています。そのまま使っても害はありませんが、これだと焦げやサビが付きやすくなってしまうんです。このコーティングを取り除くために、空焼きを行います。
使い始めが肝心!油ならしの方法
油ならしとは、フライパンに油をなじませる作業をいいます。新品の鉄製フライパンは、そのまま使うとお肉などの食材がぴったりくっついてしまいます。それを防ぐために、この油ならしは必須の作業なのです。
用意するもの
たっぷりのサラダ油の他、ふきんやキッチンペーパーが必要です。また、油ならしに使った油は料理などに使えるので、オイルポットがあると便利ですよ。
手順
1. フライパンを洗う
台所用洗剤でフライパンを洗い、水気をしっかりふき取ります。
2. 油をひいて加熱する
水気をよくふいたフライパンに、サラダ油をたっぷり全体に行き渡るように注ぎ、弱火から中火にかけます。
3. 繰り返す
充分に加熱し、煙が出てきたら、再び1の行程に戻り繰り返します。その行程を7、8回繰り返します。こうすることで、フライパンに油の被膜がつくられます。
使い終わったら?普段のお手入れ方法
洗い方
鉄製のフライパンでは、洗いすぎないように注意が必要です。ついつい洗剤をたっぷりつけて、たわしなどでゴシゴシ洗ってしまいがちですが、せっかく油ならしでできた被膜が取れてしまうことになります。
そのため、鉄製のフライパンは洗いすぎないことが大切といえます。
焦げが残ってしまったら?
もし焦げが残ってしまったら、すぐに水につけ、焦げをふやかします。その後はたわしなどでしっかり洗い、焦げを取り除きましょう。すぐに水につけることで焦げ付きは落とせますが、焦げが取れた部分は油がなじんでいない状態に戻ってしまっています。
そのため、面倒でも再度油ならしの作業を行ってください。
焦げ付きやすくなる原因と対策
油が馴染んでいない
油ならしを行っても、最初のうちは油がなじまず焦げ付きやすくなることも。何度も繰り返し使っていくことで油がなじみ、使いやすくなっていきます。それまでの間は、やはり油ならしの作業を行うことをおすすめします。
最初は面倒ですが、この作業を行うことで、ずっと長く快適に使うことができますよ。
温め不足
フライパンの温め不足も焦げ付きにつながります。そのため、調理の際はまずフライパンを煙が出るまで充分に温めることが大切です。テフロン加工のフライパンに慣れていると、ちょっとなじみのない行程かもしれませんが、とても大切な作業です。
くれぐれも注意しながら、強火で一気に温めてくださいね。
前回の焦げを落としきれていない
フライパンに焦げ付いた部分があると、その焦げ部分は油の被膜も取れてしまっている状態なので、さらに焦げ付きやすくなってしまいます。調理中焦げ付いてしまった時は、上記を参照に、早めに取り除いてくださいね。
その後丁寧に油ならしの作業を行うと、焦げ付きはなくなりますよ。
鉄のフライパンで料理の幅をひろげよう
鉄製のフライパンのお手入れはやっぱり大変そう……と思われた方も多いかもしれません。しかし、最初の1ヶ月程度のお手入れを頑張れば、後は快適に使うことができます。
油のなじんだ自分のフライパンは、生涯の料理パートナーとなってくれることでしょう。もっと本格的な料理が作りたい方、腕を磨きたい方はぜひ鉄製フライパンを使ってみてはいかがでしょう。