何となく気分がさえなかったり落ち込んだ気分は「前向きになろう、元気になろう」と頭で考えるよりも体を動かす方が効果的です。シンプルなヨガポーズで心のモヤモヤを解消してみませんか?
心をコントロールするには?
何となく気分が沈んだ時に「気持ちを前向きにしよう!」と思ってもなかなかそうはいかないように、心で心をコントロールするのは難しいことです。でも心とつながっている体を通してならそれができることがあります。ヨガをした後に気持ちがスッキリした、前向きになった経験はありませんか?これは体を使った、動かしたことが理由のひとつなので、気持ちが沈んだ時には体からアプローチするのもひとつの方法です。
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モヤモヤの解消はまず呼吸から
体を動かす前にまず呼吸を意識してみましょう。イライラしている時には早くなったり浅くなったり、緊張している時には呼吸を止めてしまったりなど、不安定な気持ちは呼吸にも表れます。逆を言えば、呼吸が落ち着いていれば心も少しずつ穏やかになっていきます。
ゆったりと落ち着いた呼吸をするには姿勢が大切です。猫背になったり胸を張り過ぎてしまう人、座っていると膝や股関節に違和感が出てくる人は仰向けになると背中をまっすぐに保ちながら呼吸に集中しやすくなるのでおすすめです。
仰向けでかんたん呼吸
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やり方:
1. 仰向けで膝を立て、左右の膝を中央で合わせる。
2. 肩が耳に近づきすぎないよう、少し遠ざけて首の横のスペースをつくる。
3. 両腕は胴体の横におくか、写真のように片手を胸にもう片方の手をお腹に添える。
4. 目を閉じてゆっくりと呼吸をする。吐く息はきちんと最後まで吐ききり、吐いた時と同じ長さでゆっくりと吸い、これを繰り返す。
5. 呼吸に合わせて胸やお腹が膨らんだり元に戻る様子を感じる
胸を開くポーズで気持ちを前向きに
気持ちを前向きにするには胸を開くポーズがおすすめです。四つ這いで行うキャット&カウ、仰向けで行う橋のポーズで胸を開きながら呼吸もさらに深めていきましょう。体を動かしている時も仰向けで行った時の呼吸と同じリズム、深さを心がけることを忘れずに。
キャット&カウ
背中を丸めるキャットポーズ(猫のポーズ)と胸を開くカウポーズ(牛のポーズ)は呼吸に合わせて体を動かすのがポイントです。動きが呼吸よりも早くならないように気をつけましょう。
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やり方:
1. 四つ這いになって息を吐きながら手で床を押しながら背中を丸めて目線をおへその方へ向ける(写真上・キャットポーズ)。
2. その後の吸う息で上半身を反らせて尾骨と目線を斜め上に向ける(写真下・カウポーズ)。胸の開きを感じて。
3. 体の動きと呼吸をあわせて数回動きを繰り返す。
橋のポーズ
キャット&カウで背骨がなめらかに動かせたら仰向けで橋のポーズを。胸の開きをさらに感じてみましょう。
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やり方:
1. 仰向けで両膝を立て、足を腰幅に開いてかかとをお尻に近づける。両腕は手のひらを床に向けて胴体の横に。
2. 息を吐きながら足の裏で床を踏んでお尻、上半身を持ち上げていく。
3. 腕は胴体の横に置いたままか、左右の肩甲骨を寄せるようにしてお尻の下で両手を組む。
4. 数回呼吸を繰り返し、背中をゆっくりとおろしていく。
呼吸を深めてからポーズを練習することで体が動かしやすくなっていきます。ポーズをとっている最中も呼吸の様子をチェックして胸の開き具合を感じ、モヤモヤを少しずつ解消していきましょう!