isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
まーささんによる「上半期の恋愛占い」、星乃せいこさんによる「2022年の運勢グラフ」も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
業さらしな真似をする
今週のおひつじ座は、秘めていた思いのたけを、一気に放出していこうとするような星回り。
「かわかわと大きくゆるく寒鴉」(高浜虚子)という句のごとし。寒さと飢えに耐えて生きる冬の鴉が、「かわかわ」とゆっくりと、ゆるく、それでいて大きな声で鳴いたと思うと、どこか80年代シティポップのような都会の中の孤独感や哀愁を、ほんの一瞬分かち合った気分にさせられるのです。
その瞬間、闇に隠れて夜の海をさすらい、流れゆくさみしい都会の人間同士のように、寒鴉と作者もまたつかの間のぬくもりを分かち合ったのかも知れません。
今週のあなたもまた、どんなに滑稽な姿になろうと、言えない言葉を胸の底に沈める代わりに、誰か何かに全力でぶつけてみるといいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ひとつの終わりについて
今週のおうし座は、受け止めた穢れは、祓い清めていこうとするような星回り。
神道において祓を司どる神は四神いて、大祓という不浄のものを流す儀式に携わっています。神の1人であるハヤサスラヒメは罪穢れをたずさえて、海の底をひたすらさすらうのだそう。そうしているうちに罪穢れがなくなっていき、浄化されたところで新しいサイクルが始まっていくのです。
こうした海の1番深いところにあるすべてを飲み込み浄化してしまうという本質を、女性的な神様として神格化していく発想は、西洋にはまずないものだと思いますが、今週のおうし座にはどこかこのハヤサスラヒメの働きを連想させます。
今週のあなたは、誰も責めることなく何かを終わらせていこうとするような流れに入り込んでいきやすいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
目立ったらアカン
今週のふたご座は、地味で目立たない仕方で光を放っていこうとするような星回り。
「突き放す水棹や岩のすみれ草」(高浜年尾)という句のごとし。船道具の「水棹(みさお)」で岩を突いた際に、その岩の陰に咲く「すみれ草」の鮮やかなむらさきが目に入ったのでしょう。目立たないながらも、しっかりと大地を踏んでいる重みや格調高さが感じられる句ですが、やはりなぜ目立たないのかという疑問が残ります。
“目立たない”その本質は、“世間にこびるところがない”という1点に収束されるのかも知れません。けれど、誰が本当に偉大であったのか、どの作品が時代を超えて光芒を放つのかは、掲句のように光陰が流れてみないと判らないもの。
今週のあなたもまた、こういうやり方もあるのかという光り方を自分に取り入れてみるといいでしょう。