ラクで美味しい冷凍食材って最強!
仕事や家事でクタクタな日のご飯づくりに冷凍食材があると便利。「冷凍ってブロッコリーとか?あと下味冷凍の鶏肉?」...いえ、冷凍食材はそれだけではありません。
冷凍王子こと西川剛史先生による、冷凍のイロハがぎゅっと詰まった書籍「冷凍王子の冷凍大全」(サンマーク出版刊)では、なんと124品の冷凍&解凍テクが紹介されています。その中には、アボカドや卵焼き、こんにゃくという驚きの食材まで...!
そこでロカリ編集部では、冷凍保存のメリットと、使い勝手・時短・意外性でそれぞれナンバーワンの冷凍食材を西川先生に取材しました。
まずは知っておきたい!冷凍保存のメリット
冷凍保存のメリットとして、「時間が貯まる・栄養が貯まる・お金が貯まる『冷凍貯金』という考え方があります」と西川先生。
〈時間が貯まる〉
・まとめ買いでお買い物の手間が減らせる
・忙しい日の調理が時短に
〈栄養が貯まる〉
・栄養価が長持ちする
・栄養バランスがアップすること
〈お金が貯まる〉
・お買い得日に食材をまとめ買いすることで節約
・保存期間が長くなることでムダなく使い切れる
これらのメリットに加えて、正しく冷凍保存をすることで美味しさをキープできたり、旨味がアップする食材もあるのです!
正しい冷凍方法①とにかく空気に触れないこと
食材によって冷凍方法は様々ですが、すべてに共通しているのは空気に触れないこと。冷凍庫の中はかなり乾燥している状態のため、食材の乾燥と酸化が進み、美味しさが落ちてしまうそう。
そしていざ冷凍保存する時にはラップやジッパー付き冷凍保存袋などを使いますが、それぞれの特徴があります。
〈ラップ〉
・肉や魚、カットした野菜など断面に密着させて、空気に触れさせないために使う
〈ジッパー付き冷凍保存袋〉
・袋の素材に厚みがあるため乾燥と酸化を防ぐ。バリア性が高い
例えば、豚肉などは、1回分の食べる量を小分けにしてラップをした上で、さらにジッパー付き冷凍保存袋に入れて冷凍するのがおすすめです。このようにラップ+ジッパー付き冷凍保存袋の合わせ技で、より美味しさをキープ!ラップはぴったりと密着させ、ジッパー付き冷凍保存袋は空気をしっかり抜くことを忘れずに。
正しい冷凍方法②買ってきたらすぐに冷凍
冷凍のテクニックも大切ですが、「何よりも元の食材の鮮度が重要。おいしい冷凍の7割以上は、実は鮮度によって変わるといっても過言ではありません」と西川先生。
特に生鮮食品は、新鮮であればあるほど美味しく栄養価も高いため、いかに鮮度が良い状態で冷凍するかが重要です。期限が切れそうだから冷凍するのではなく、買ってきた日に食べる分以外は冷凍しちゃう、それが正解です。
教えて!様々な料理に使える「使い勝手NO.1 冷凍食材」は?
今日の夕飯どうしよう?と迷った時に確実に使える、使い勝手の良い冷凍食材は...「お肉の下味冷凍」!
塩やみりん、オリーブオイルなどを加えて冷凍する下味冷凍は、味の深みや厚みがアップして美味しく仕上がることがわかっています。さらに、お肉の表面が調味液でコーティングされることで冷凍のお肉の美味しさをキープしやすくなります。
そもそも下味をつけるのが面倒に思いがちですが、時間にしてほんの15分程度*。買ってきお肉をキッチンバサミでぱぱっとカットし、保存袋に入れてみりんやオリーブオイルを入れて数回もみもみ。あとは冷凍庫へ入れるだけです。*ロカリ編集部員の場合
下味には焼き肉のタレもおすすめ!
「焼き肉のタレは下味冷凍にすごく使えます」と西川先生。牛肉、豚肉、鶏肉、どれでも食べやすい大きさにカットして、焼き肉のタレを合わせるだけ。
味付けの失敗もなく、調理する時にブロッコリーやもやし、キャベツ、玉ねぎ、トマトなど合わせる野菜を変えることでバリエーションも楽しめます。