おしゃれな人の「普段の食事」が気になる
インスタ映えするテーブルコーディネートや、レストランみたいなおしゃれな一皿は憧れるけど、手間がかかりそうで普段の食卓に取り入れるのは難しそう。
簡単に作れるおしゃれな「普段ごはん」って?
家事に仕事に忙しい毎日、普段のごはんは気取っていられないのが現実ですよね。「パパッと手軽なのにおしゃれで美味しいレシピ」が作れるのが理想。
「普段レシピ」はスピードが命
教えてくれたのは、センスのいいインスタが支持を集めるフリーエディターの藤井志織さん。2児の母でもあり、毎日のご飯の支度は実はスピード勝負なんだそう。
藤井志織さんプロフィール
雑誌、書籍、WEBなどで、ライフスタイルにまつわる編集や取材、執筆を行っている。担当した本に、オカズデザイン著『マリネ』、重信初江著『昔ながらのおかず』、草場妙子著『TODAY’S MAKE-UP 今日のメイクは?』や、ウー・ウェン著『丁寧はかんたん』などがある。
志織さんの「普段レシピ」4つ
志織さんが実際に作っている「おしゃれなのに実は簡単」な毎日ご飯のレシピを教えてもらいました。「分量は目分量、作り方もざっくりですが、お好みでアレンジしてくださいね」。
1. キャベツと豚肉の蒸し煮
くたくたになったキャベツの甘み
少ない水分でじっくり蒸し煮にすると、野菜の味がぎゅーっと濃くなって旨味が出ます。キャベツを大きめに切っているので、リム付きのスープ皿などに盛り付けると、メイン料理としても十分な貫禄。長めに加熱して、キャベツがくたくたになったのをごはんにのせて食べるのもおいしいですよ。
材料(作りやすい分量)
最低限必要なのは、キャベツと豚こま切れ肉。夫と食べ盛りの息子2人がいる4人家族のわが家では、キャベツを丸ごと1個に、豚肉を400gくらい使います。あとは塩、こしょう。
作り方
キャベツを縦6〜8等分に切り(芯は取り除く)、豚肉に塩を振っておく。
厚手の鍋に油を熱し、豚肉を炒め、火が通ったらキャベツをのせ、酒を100mlくらい加え、ふたをして弱火で20〜40分蒸し煮にする。
塩、こしょうで味を調え、ごま油をかけたり、柚子胡椒やマスタードを添えたりして食べる。
ストウブなどの厚手の鍋がない場合は、焦げないように水を200mlくらい加えて。
志織さんのポイント
分量はあってないようなもの。豚肉が少なければ細かく切ってだしにすればいいし、キャベツが半分しか鍋に入らなければ、残りは刻んで塩もみしておけば、翌日以降に煮込んでスープに、玉ねぎを足して油(マヨネーズでも)と和えてサラダに、餃子の具にと使いまわせます。
あれば、豚肉を炒めるときに、にんにくのみじん切りやしょうがの千切り、干しエビを加えるとコクが出ます。または、にんにくとクミンシードで豚肉(ラム肉でも)を炒めて、仕上げにオリーブオイルをかけるのもよし。トマトやきのこを足してもよし。豚肉の代わりにベーコンやウィンナーでもよし。なんでもよしです(笑)。
2.お手軽ドライカレー
息子たちが大喜びするメニュー
“カレーの卵のせ”は、男家族に必ず喜ばれる鉄板メニュー。ゆで卵すらも面倒なときは目玉焼きに。ひき肉は、豚でも鶏でも合挽きでも好みのもので。野菜と豆腐の水分だけで煮込むから、あっという間にでき上がります。
材料(作りやすい分量)
ひき肉の分量は500gくらい。もめん豆腐1丁を入れるなら、ひき肉は300gくらいでOK。
玉ねぎとにんじんは各1〜2個。
ケチャップは100mlくらい。
しょうが一片くらいたっぷり、ケチャップ、カレー粉、ゆで卵、ごはん、塩、こしょう。