「イカのひもの」の作り方(干し網を使って外干しにする方法)
次に「イカのひもの」の作り方をご紹介します。アジの一夜干しは、脱水シートを使って無事作ることができたので、イカは、干し網を使って外に干すという従来の方法で作ってみたいと思います。
材料
・イカ
・塩と水(水1リットルに対し30gくらい)
・ひもの専用干し網、または竹ざるなどの干す道具
・竹串2~3本
イカは比較的さばきやすいので、自分で開くことにしました。お魚屋さんでも「ひものにしたい」旨を伝えると、きれいに開いてくれますよ。
作り方
軟骨と口、目、ワタを取り除いて開いたイカを、きれいに水洗いします。水分を拭き取ったら塩水に漬け込みます。塩水は濃度が3%くらいがおすすめですが、好みに応じて調整します。
漬ける時間は20分ほど。イカは漬かりやすいので、"漬けすぎ"に注意してくださいね。
漬けあがったイカの水分を拭き取り、干した時に丸まらないように、竹串を十字に刺しておきます。
ざるやネットなどの干す道具にイカを並べて、外の風通しのよい場所で干します。天候や季節によって干す時間は異なりますが、できあがりの目安は、表面が乾いて汁気がなくなるくらい。
たまに様子を見ながら、昼間なら4~5時間くらい、夜間ならひと晩干してみて乾き具合を調整します。
筆者はひもの専用ネットを庭先に吊るして干しました。ネットは干す場所が何段かあるので省スペースで、また風通しがとてもよいので早く乾かすことができます。
通信販売などでリーズナブルな価格で手に入り、ひとつ持っているととても便利なアイテムです♪
筆者が干した日は冬季で気温も低く陽ざしも弱かったので、昼間干したあと、外にひと晩干して表面が乾いたところで取り込みました。下足がずいぶん細くなってカリカリの状態になりましたが、身はまだまだやわらかさが残っています。
表面が乾いて少しシワシワの箇所も。全体的に生なましさがなくなり、しっとりとやわらかいイカのひものができあがりました。干している途中で様子を確認する手間はかかりますが、「漬ける」と「干す」のみのシンプルな工程で作ることができました。
外干しにして干物を作ると、天候や干し時間でできあがりが異なるので、いろいろなタイプの干物を味わえるところが魅力的だと思います♪