さっと茹でてサラダに。シチューの具材に、メイン料理の添えに…。とさまざまな料理に合うブロッコリー。緑が鮮やかで食感もいいので、日々の食事に取り入れている方も多いのではないでしょうか。せっかくなのでブロッコリーを栄養価の高い状態で食べたいですよね。今回は生よりも栄養価が高い「冷凍ブロッコリー」についてご紹介します。
ブロッコリーの冷凍と冷蔵の栄養価の違いはどのくらい?
photo by AdobeStock
ブロッコリーはビタミンCが豊富に含まれる野菜の1つです。しかし、ブロッコリーのビタミンCは保存して1週間もすると栄養価が半減します。
イギリスのチェスター大学とレザーヘッドフードリサーチの研究チームの論文によると「生野菜よりも、冷凍野菜の方が栄養価が高い(野菜の2/3の種類が該当)」と発表されました。
ブロッコリーのビタミンCはそれに該当し、冷凍することにより90%以上の栄養価をキープできます。
購入してすぐに食べるなら冷凍する必要はありません。しかし、生の状態で数日保存すると栄養価が下がっていきます。冷凍することにより90%の栄養価をキープできるので、数日後に食べるなら冷凍保存しておいた方が栄養価の高い状態でブロッコリーを食べられますね。
ブロッコリーを冷凍するときの注意点
illustration by なつめももこ
下茹でなしで冷凍を
ブロッコリーは下茹でせず、生のまま冷凍しましょう。茹でると解凍時に水っぽくなり、おいしさが半減します。さっと水で洗っておくだけでOKです。
また、冷凍庫から出してすぐに調理できるように小房に分けて冷凍しましょう。
花蕾がボロボロにならないように
冷凍したブロッコリーは花蕾の部分がもろく、すぐにボロボロと崩れてしまいます。他の冷凍食品と接触して崩れないように、冷凍用保存袋ではなく容器に入れて冷凍しましょう。
解凍時の注意点
illustration by なつめももこ
凍ったまま調理を
冷凍したブロッコリーは、解凍せずに凍ったまま調理しましょう。解凍すると水っぽくなってしまいます。
冷凍庫から出してすぐに調理できるように、小さくカットして小分けしておくと使いやすいですよ。
サラダよりも煮込み料理などに
茹でずに生のまま冷凍すると食感が悪くなりにくいものの、冷凍による食感の変化を完全に防ぐことはできません。生のまま茹でてサラダなどで食べるときのような食感は失われているので、冷凍したブロッコリーはシチューや炒め物など煮込み料理や炒め物がおすすめです。
冷凍後1か月を目安に食べ切る
冷凍したブロッコリーは1か月以内を目安に食べ切りましょう。「冷凍ブロッコリー」として販売されている商品は賞味期限が1か月よりも長いものがあります。しかし、冷凍するまでの環境が家庭の冷凍庫とは異なるため、自分で冷凍するときの賞味期限の参考にはできません。容器に冷凍した日付(もしくは使用期限)を記入してわかるようにしておくと安心ですね。
ブロッコリーの栄養価は収穫後にどんどんと低下していきます。1度に食べきれない量のブロッコリーを購入したときは、栄養価を失わないうちに冷凍保存してキープしておきましょう。