アクがなく食べやすい小松菜は和え物や炒め物だけでなく、スムージーなどにもおすすめな野菜です。カルシウムやビタミンなど小松菜の豊富な栄養素をしっかりと吸収したいですよね。今回は小松菜を冷凍して栄養素を逃さない方法をお伝えします。
冷凍すると小松菜の栄養価はどうなる?
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小松菜を常温や冷蔵で保存していると数日で栄養価が失われます。そこで冷凍保存することにより、酵素や微生物の働きを止め、栄養価が失われるのをストップさせられます。
特に、ビタミンCの流出を防ぐためには生のままの冷凍が効果的です。小松菜には水溶性のビタミンCが含まれています。水溶性のビタミンはその名の通り、水に溶けやすく水にさらしたり茹でたりすることで栄養価が流出してしまいます。小松菜を茹でずに冷凍で保存することにより、ビタミンCの栄養価をキープすることが可能です。
冷凍する際の注意点
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さっと洗って冷凍を
小松菜は下茹でしてから冷凍する必要はありません。生のまま冷凍することでビタミンCを失わずに済むので、さっと水洗いだけしておきましょう。
水洗いしたあとは、小松菜同士がくっつきにくいようにしっかりとふいて水気を切っておきましょう。
食品用ラップで包み乾燥防止
冷凍庫内で乾燥したり酸化したりするのを防ぐため、小松菜はラップに包んでから冷凍するのがおすすめです。ラップに包むのは1度に使用する分量にしておきましょう。小分けしておくとさっと取り出して使えます。
また、凍った小松菜は葉の部分がパリパリになり砕けやすくなるので、小分けすることで粉々になりにくくできます。
解凍時のポイント
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汁物や炒め物は解凍せずそのまま使える
冷凍した小松菜は解凍せず、そのまま使えます。お味噌汁や炒め物などに加える場合は、凍ったまま鍋やフライパンに加えましょう。冷凍した小松菜は加熱しなくても食べやすくすぐに火が通るので、他の食材よりも後に入れるのがポイントです。
スムージーなら凍ったままミキサーに
スムージーにする場合も解凍せず凍ったままミキサーに入れましょう。生の小松菜をスムージーにするときと同じように、りんごやバナナなどと一緒に混ぜて使えます。
おひたしなら解凍するだけでOK
小松菜は冷凍することで細胞が壊れるので、おひたしなどはそのまま解凍し加熱しないまま食べられます。一度冷凍することで、茹でたような食感に変わるため、解凍時にあえて茹でる必要はありません。
忙しい朝のスムージーに、夕食の小鉢に、お味噌汁の具に…とさっと使いたい小松菜を冷凍しておくととても重宝します。常温や野菜室では数日しか日持ちせず、栄養価も下がっていきますが冷凍により日本人に不足しがちなビタミンCも摂りやすくなりますよ。