むずかしそう…と思われがちなお菓子作り。たしかに簡単ではないのですが、理屈とコツさえしっかり押さえれば、見る見るうちに上達していくところもお菓子作りの魅力です。今回はパティシエの筆者が、成功への近道とともに、究極のスイーツレシピをご紹介します。
muccinpurin
お菓子作りは理論と感覚が命!
お菓子作り上達への近道は、"理論" と "感覚" です。レシピ本には細かい説明がびっしり書かれていて、作る前にうんざりしてしまうこともありますが、同時に何度も作って生地の状態を感覚で覚えることで、失敗の理由や成功のコツがわかってきます。
とはいえまずは小さな成功を繰り返すことが上達への近道。「こうすれば成功に近づきますよ!」というコツを、パティシエの筆者がご紹介します!
1. 均一な焼き色にうっとり…♪ 「パンケーキ」
カフェや専門店で大行列を作る、みんな大好きなパンケーキ。
自家製の本格パンケーキは生地に加えたバターの香りが上品で、ほかのパンケーキが食べられなくなってしまうかも!?
フライパンの温度を読めば成功は目の前!
パンケーキの心惹かれるポイントは、なんといっても焼き色。一度温めたフライパンをぬらした布巾でしっかりと冷まし、熱を均一にするひと手間があの美しい焼き色を生むんです。
何枚も焼くうちにフライパンにしっかりと熱が回り、1枚目より2枚目の方がきれいに焼けますよ。
2. 儚い口どけがくせになる「スフレパンケーキ」
パンケーキのなかでも、特に人気の高いふわふわのスフレパンケーキ。口に入れた途端にしゅわっとなくなる儚さに、また次のひと口を食べたくなるんですよね。
メレンゲを作る手間はかかりますが、おうちでもお店のように焼けるんです。ふわふわに焼き上がったときの感動はひとしおですよ♪
生地合わせは9割5分混ざったらストップ!
卵黄ベースの生地にメレンゲを混ぜるときは、「もう少しかな……」と感じる9割5分でストップするのが肝心。
フライパンに生地を流すときにスプーンですくう作業でも、生地はどんどん混ざっていくので、混ざりすぎないように余白を残しておきましょう。
3. なめらかな舌触りが絶品「カスタードプリン」
卵の性質を利用して固めるプリンは、熱の入れ方しだいで仕上がりが大きく左右されます。
逆に、卵と熱の関係を知ってしまえば成功したも同然です。
とにかく熱をゆっくり伝えることに集中!
耐熱ガラスの容器を使うのも、バットに湯せんを貼るのも、アルミ箔でプリンカップを覆うのも、すべて熱をゆっくりと伝えるため。
卵の凝固作用は正直なので、ここまで手をかけてあげると驚くほどなめらかに仕上がります。
4. ひとつ、またひとつ手が伸びる「キャラメルブールサレ」
なめらかな口どけとミルクの香りが懐かしいキャラメルに、塩気をプラスした「キャラメルブールサレ」。
砂糖と水あめ、バターと生クリームだけであのおいしさが表現できるなんて、驚きですよね。