サクラ
サクラは、褐色系の温かみのある色合いと目の詰まった細かい木目が特徴です。上品な艶があり、部屋に落ち着きを与えてくれます。「サクラ材」とはヤマザクラを指すことが多いですが、必ずしも桜の木であるとは限らず、カバ材など特徴の似た他の木材を総称しています。手触りがよく、水に濡れても毛羽立ちにくいためカトラリーや水回りの建築資材としても人気です。他の広葉樹の木材と比べてやや傷がつきやすいデメリットもあります。
サクラの特徴
・部屋が落ち着く温かみのある色合い
・目の詰まった細かい木目
・水濡れによる劣化に強い
ラバーウッド
ラバーウッドは別名「ゴムの木」と呼ばれる木材です。天然ゴムの原料になる樹液が採れる、主に東南アジアに生育する広葉樹。ラバーウッドは手触りがとても滑らかで、テーブルの天板としても人気です。また、他の木材に比べて安価に手に入るためコストを抑えて木製家具やインテリアを取り入れたい方にもおすすめ。強度や耐久性が高い木材ではないため、さまざまなサイズの木材を集めた集成材としてよく加工されます。
ラバーウッドの特徴
・手触りが滑らか
・温かみのある飴色の色合い
・比較的安価に入手できる木材
木材の加工の種類
木材には3つの加工方法があります。よく家具や作品の説明で見かける「無垢材」「集成材」「合板」といった方法について理解を深めていきましょう。
無垢材(むくざい)
「無垢材」とは、丸太から切り出してそのままの状態の木材のこと。加工されていないので、本来の質感や温かみ、木目の美しさなどを楽しめます。また、接着剤を使っていないので化学物質が含まれていないのも特徴です。ホームセンターにDIY用の木材を買いに行くと「SPF材」という表記を目にします。SPFも無垢材であり、北米産の3種の針葉樹「スプルース」「パイン」「ファー」から切り出されるため頭文字をとって名付けられました。SPFはやわらかく加工がしやすいのでDIYにぴったりな木材です。
集成材(しゅうせいざい)
「集成材」とは、小さく切り分けた木材を接着剤で貼り合わせて加工した木材のこと。節や割れなどの欠点を取り除いた木材同士を接着して成形されるため強度や品質の高さが特徴です。割れや反りも起こりにくく、無垢材と違い、厚さや幅、長さなど種類も豊富。比較的安価に手に入れられるうえに加工もしやすいため、DIY初心者にはとくにおすすめの木材です。
合板(ごうはん)
「合板(ごうはん)」とは、丸太を薄く剥いでつくった板(ベニヤ板)を木目が交互になるように何枚もあわせて積層した木材のこと。何層にもなっているので、薄さや重さのわりに強度が高いという特徴があります。重ねるベニヤ板の枚数によって厚みを調整できるため、厚みの種類も豊富。比較的安価に手に入れることができる木材でもあります。合板の木材は、重ねる木材の種類ごとに特徴が異なります。主な合板の種類は以下の通りです。