日本酒に切り替えてからの最初の一品は、ノドグロの塩焼き。ほどよく火が通り、小ぶりながら旨みがギュッと凝縮されています!皮目が美味しい。
ワカサギの南蛮漬けは、酸味、甘み、塩味のバランスがちょうどいい。小麦粉をつけて揚げたワカサギにしっかり味が染みこんでいます。
お刺身は、サゴシ(写真左)とマダイの2種。
「サゴシはサワラの幼魚の呼び名で、サワラよりも淡泊な味わいです。皮と身の間にある脂が美味しいので、皮ごと食べてもらえるように軽く炙っています」と教えてくれたのは、板前の大川さん。
大川さんは、和食一筋で18年になる料理人です。こちらのお店の厨房に立つ前は、「丸ノ内ホテル」にある日本料理の有名店「大志満 椿壽(おおしま ちんじゅ)」や、六本木にある高級ホテル「グランドハイアット東京」など、一流どころで腕を振るっていたとのこと。どおりで、どの料理も見た目・味ともに素晴らしいわけです!
サゴシの炙りは、淡泊で繊細な味わい。鮮度がいいからなのか、弾力があって心地よい歯ごたえが感じられます。
そして、もっとも気になっていたのが、この「ベリーの白和え」。
「豆腐をベースに、クリームチーズ、味噌、酒粕などを練り込んだものに、イチゴ、ブルーベリー、ラズベリーをあわせました」(大川さん)
いちばん上にのせられたわずかな芽ネギが、目にも鮮やか!
ホウレンソウの白和えなどは食べたことはありますが、フルーツの白和えは初めて。興味津々で口に運びましたが、イチゴの甘さとクリーミーな豆腐があわさって、なんともクセになる味わい!さっぱりしているので、口直しにもピッタリです。
全7品、これで十分お腹いっぱいになりました!
「おひとり様プレートは、一人で来店された方でもいろんな料理を楽しめるようにと、前任の店長が始めました。全体の味のバランスや構成を考えて作るので、遅くとも来店1時間前までに電話またはツイッターで予約をいただけると助かります」(今泉さん)
何度でも来たくなる、バリエーション豊かな「おひとり様プレート」
一つひとつの料理が丁寧に作りこまれている「おひとり様プレート」。過去にどんなものがあったのか、今泉さんがお客さんに協力いただいて、過去の写真を集めてくれました。以降、プレート左上から時計回りに料理をご紹介します!
「真鯵のなめろう」「カマスの南蛮漬け」「牡蠣有馬山椒煮」「メンチカツ」「鮭ハラス燻製」「鯨のタレ」「串盛り(つくねと砂肝)」。
「サバ南蛮漬け」「お刺身2点盛り(ハチビキ、カマス炙り)」「イチゴの白和え」「ノドグロ焼き」「串盛り(梅わさび、砂肝、ネギ塩タレ)」「自家製厚揚げの肉そぼろがけ」。
「生シラス」「ホタルイカのヌタ(酢味噌がけ)」「イチゴの白和え」「プチそぼろ丼」「変わり奴」「鶏の唐揚げ」「鶏ササミの塩ユッケ」。
「カマス炙りとハチビキ(赤サバ)の刺身」「サバ南蛮漬け」「ホタルイカの香り揚げ」「トマトフライ」「茄子の揚げ浸し」「砂肝とつくね串」「鮭ハラスの燻製」。