isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
重力に逆らうために
今週のおひつじ座は、みずから率先して「軽み」を体現していこうとするような星回り。
『鶯や餅に糞(ふん)する縁の先』(松尾芭蕉)という句のごとし。和歌にはなかった「糞を詠む」ということだけでも革新的なのですが、糞といってもうぐいすの糞は化粧品の材料にもされていましたから、糞の中でも別格であり優雅な趣きは崩れていません。
とはいえ、作者の狙いはそうした細かい道具立てのスペックにある訳ではなく、春のうららかな庭先の風情にあり、それを誰もがくすっと笑えるような「軽み」をもって詠んでいる点にあったのではないでしょうか。
あなたもまた、視点は高いところに置きながらも、ユーモアを忘れずに「新らしみ」に開かれていきたいところです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
新しい血の流入を求めて
今週のおうし座は、がんじがらめになっている「家族」を開いていこうとするような星回り。
カウンセラーの信田さよ子は『家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ』の中で、家族ほどDV、虐待、性犯罪の温床となっているものはなく、もはやイエは「国家のミニチュア」となのだと指摘しています。
そして、「果たして父・母・子のトライアド(三角形)から成る家族、近代家族において、権力と暴力を防止する装置は可能なのか」と読者に問いかけた上で、みずから「愛と性と生殖の三位一体説の一角を崩していくことで、暴力の防止が図られるのではないだろうか」と答えています。
あなたもまた、個人が安全・安心に生きていくための器としての家族という大前提にいったん立ち返ってみるといいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
青鮫・山際
今週のふたご座は、優雅に徹することと常軌を逸することを並列起動させていくような星回り。
『梅咲いて庭中に青鮫が来ている』(金子兜太)という句のごとし。
春になっていろいろなものが開いてくると、人びとの心は浮き足立って、ある種異様なものを招き寄せてしまうものですが、その点、青鮫というキャラクターはそのぎらついた危険さといい、静かな泳ぎっぷりといい、ぶっとくて引き締まった胴といい、どこか無垢な感じのする白い腹といい、何というか「風狂」という言葉にぴったりという気がします。
あなたもまた、みずからが本当に待ち望んでいたものとは何だったのか、改めて直感させられるような機会に直面していきやすいはず。