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「しめじ」が実は“二日酔い対策きのこ”だった!しじみに負けないオルニチンパワーの上手な摂り入れ方

「しじみは肝臓に良い」と聞いたことがある方も多いと思います。その理由のひとつが、 しじみに含まれる“オルニチン” という成分の働きです。とはいえ、しじみを毎日食べるのは難しいですよね。そこで注目したいのが、スーパーで手軽に買える 「ぶなしめじ」。実はしめじにもオルニチンが含まれていて、疲労回復や肝機能サポートを助けてくれます。

オルニチンとは?

体内で アンモニアを解毒する働き を持つアミノ酸の一種で、肝臓の働きを助け、二日酔いの軽減や疲労回復への関与が期待されています。成長ホルモンの分泌を促し、睡眠の質改善や代謝アップにも関与しています。「しじみの栄養」と思われがちですが、実は しめじなどのきのこ類からも手軽に摂れる のは意外な事実です。

しめじに含まれるオルニチンの量は?

しじみに比べると含有量は少ないものの、しめじは 毎日食卓に取り入れやすく、ぶなしめじには生100gあたり約140mg前後のオルニチンが含まれると報告されています。継続して食べることで、日常的にオルニチンを摂取しやすいのが魅力。「手軽にオルニチンを摂りたい人」には、しめじがぴったりなんです。

しめじのその他の栄養

β-グルカン、食物繊維 … 腸内環境や免疫サポート
ビタミンB群(ビタミンB2・B6 ・ナイアシン)… 代謝やエネルギー生成を助ける

疲労回復だけでなく、「代謝・免疫・腸活」までトータルに支えてくれる万能きのこであることがわかります。

効果的に食べるポイント

加熱してもOK:オルニチンは熱に強いので、炒め物やスープでも安心

1日50〜100g程度(1パック) を目安に

冷凍保存で旨味アップ:冷凍すると細胞壁が壊れ、成分が出やすくなる

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AdobeStock

簡単に続けられる!しめじのおすすめ活用法

一番簡単なのは、 毎日の味噌汁にしめじを加えること。石づきを切ってほぐしたしめじを、味噌汁の具材として入れるだけで、特に豆腐やわかめ、ねぎなど定番の具材とも相性抜群。冷凍しておけば、凍ったまま使えるので、毎日の調理が簡単。「一杯の味噌汁」で自然に続けられるので、オルニチンを習慣的に摂るのにぴったりです。

注意点

食物繊維が豊富なので、消化器が弱い人は食べすぎに注意。サプリではなく食材から摂る場合は、毎日の習慣が大切です。

まとめ

しめじには「しじみの栄養」として知られるオルニチンが含まれ、肝臓をサポートし、疲労回復・二日酔い対策に期待できます。免疫や腸活にも役立つ、秋にこそ積極的に食べたい万能きのこ。味噌汁に入れるだけで、手軽に継続できる点も魅力!

庶民的で手に取りやすい「しめじ」が、実は“健康サポー ト食材”だったなんて意外ですよね。ぜひ日々の食卓に取り入れて、体を内側から元気に整えてみてください。

参考文献

日本農林規格調査会試験方法分科会 (令和2年度第1回)「きのこ類に含まれるオルニチンの定量法の開発」
農林水産省 林野庁「きのこの日」
文部科学省「日本食品標準成分表データベース(八訂)」

記事監修

亘美玲(わたり みれい) 管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。

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