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イライラ、不安…PMSの症状を緩和するセルフケア&ヨガポーズ[女性のためのヨガ知識]

美容

PMSの症状緩和のためのアプローチはいくつかありますが、今日は東洋医学的なアプローチからの生理前のイライラとつきあっていくためのセルフケアやポーズを紹介していきます。イライラだけでなく、目の疲れにもおすすめなのでぜひ日常にとりいれてみてくださいね。

仁平美香

PMSとはどんなもの?

PMSとは月経前症候群のことで生理前にカラダやこころに不調が出てきて月経開始とともに症状がなくなったり軽くなったりするところが特徴です。排卵後、ホルモンバランスが変わっていく過程で発生する症状で小さい不調ならば誰でも起こりうるのでそれほど気にすることはないですが、生活に支障をきたしたり、ひどくなると鬱を引き起こす要因にも。

症状としてはイライラ、不安感、情緒不安定、やる気がでないなど抑うつ状態、集中力の低下、過食や食欲不振、だるさ、むくみ、胸が張る、腰痛、腹痛、頭痛、のぼせなど様々なものがあり、人により出てくる症状や種類も違い、症状の強さも個人差があります。症状が強かったり複合的に出ている場合は、喫煙やアルコール、カフェインなどは控えめにして、休息をしっかりとりリラックスすることを心がけるとよいとされています。PMSの症状の中でもイライラについては生理前だけは自分で自分のコントロールが効かなくなるという方も。東洋医学では、肝臓に関連するツボや気の流れなどが滞るとイライラしやすくなるとされています。

今回はイライラ解消のために肝臓にかかわるツボや気の巡りをよくするセルフケアやポーズをお伝えしていきます。肝臓のツボにはいくつかありますが、今日は比較的みつけやすい、足の甲にあるツボをご紹介します。

イライラ解消に効果的な足のツボ

足の親指と人差し指の間を足首側に辿っていくと骨にあたります。※足の形や大きさにもよりますが、だいたい足指と足首の間で、少し足指寄りにあります。そこを痛くない範囲で軽く押しましょう。太衝というツボです。指角(手の指を曲げた時にできる第2関節の部分)を作って、足の親指と人差し指の間の溝をこするようにやさしく刺激するのもおすすめのケアの仕方です。

太衝のツボはここ

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太衝

指角はこちら

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指角

PMS症状を緩和するヨガポーズ

次に、東洋医学的な視点でのおすすめのポーズですが、開脚して側屈するポーズを行うと肝臓に関係する気血の流れをよくするのことができるので行ってみましょう。例えば、こちらのヨガポーズ

パリヴルッタジャーヌシールシャーサナ

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やり方はこちら

筋骨格の特性からのこのポーズのアドバイスは、骨盤を立てて、坐骨が浮かないように身体を横に倒すこと。

骨盤全体や骨盤の真ん中の仙骨が後傾(腰がまるまってしまう)場合は、クッションなどをおしりの後ろ側半分に敷いたり、両足一緒に広げずに片足ずつ行うと後傾しにくくなります。ご自身の股関節や腰回り、大腿部の柔軟性に合わせて行いましょう。気持ちよく胸を開いて背中がまるまらないようにすると腰が立ちやすくなりますので意識しながら行ってみてくださいね。

イライラしやすい人だけでなく、飲みすぎ、食べ過ぎ気味の方は食生活を整えるとともに押してみてください。肝臓のツボなどは目の疲れやめまいにもおすすめなのでパソコンやスマフォなどを長時間見る仕事の方などにも良いと思います。イライラによる不眠などにもよいとされているので気になる症状がある人はぜひセルフケアにとりいれてみてください。

仁平美香
月経血コントロールヨガ、産後ママのためのメンテナンスヨガ、体軸ヨガ講師養成スクールティーチャー、セラピスト、栄養士。一般社団法人日本ホリスティックヘルスケア協会理事。女性のためのヨガ協会代表。女性のためのイベントYOGAWOMANにて講師を担当する他、企画運営にも携わる。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等著書多数。雑誌・WEB等コラム監修も行う。

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