油の温度
油の温度は先ほどご紹介したように、180度にしましょう。お肉が浮いてきたら一度弱火にします。その後、肉を一度取り出し、再び揚げる際には油の温度が180度になったことを確認してから、揚げをしましょう。
一度に揚げる唐揚げの量
唐揚げをおいしく作るためには、一度にたくさんのお肉を入れないようにしましょう。1度にたくさんのお肉を入れてしまうと油の温度が一気に下がるからです。このことにより、べちゃっとした仕上がりになってしまうこともあります。
揚げる鍋のサイズにもよりますが、一度に揚げるのは5~6個程度にした方がよいでしょう。隙間がないほどお肉を投入してしまうと、失敗の原因になります。
ごま油を加えるのもよし
唐揚げを作る際の揚げ油に、1割程度ごま油を加えるのもおすすめです。ごま油を加えることで、とても香ばしい唐揚げになりますよ。天ぷら屋専門店でも、ごま油を使っている店は多いですよね。
味付けにごま油を加える方法もありますが、揚げる際にも加えてみて、違いを確かめてみてください。
油の温度の確かめ方
先ほどから、唐揚げを作る時には油の温度が大切だとご紹介していますが、では、油の温度はどのように測ればよいのでしょうか?
天ぷら鍋に温度計がついている場合は、それを参考にしましょう。その他、油の温度を測るための温度計を使ってもいいですね。最近では、コンロで油の温度を管理できるものもありますね。
しかし、このようなアイテムがない場合には、木の菜箸を使って油の温度を確かめてください。乾いた状態の菜箸を油の中に入れて、箸の先端から小さな泡が次々に出てくるようであれば180度まで温まっています。
また、パン粉を使う方法もあります。油の中にパン粉をパラパラと落とし、すぐにパチパチと音を立てながらパン粉が浮いてくるようであれば、180度になっているでしょう。
カリッとジューシーに揚げるコツ
カリッとジューシーに仕上げるため、特に大切な3つをおさらいしながらご紹介します。
揉み込む
唐揚げに下味をつける時に、しっかりと調味料を揉み込むとお肉が柔らかくなります。特にお酒を最初に揉み込むと、お肉がとても柔らかくなるので覚えておきましょう。
また、塩分の濃い調味料に長時間つけてしまうと、浸透圧の関係からお肉の水分が抜けパサパサになってしまいます。しっかりとした味付けでお肉を漬け込む際には、長くても30分程度を目安にしましょう。これでお肉の水分が抜けにくく、ジューシーな仕上がりになりますよ。
衣のバランス
次に衣ですが、基本的には片栗粉と小麦粉が1対1だと覚えておきましょう。これは唐揚げを作る際の「黄金比率」ともいえます。
小麦粉だけの場合には、衣がべちゃっとなる可能性が高くなります。片栗粉だけの場合は、衣がはがれやすい特徴があります。そこで、片栗粉と小麦粉を1対1で使用することにより、衣がお肉から剥がれにくく、時間が経ってもカリッとしたジューシーな唐揚げになるのです!
二度揚げに徹する
先ほどもご紹介した通り、美味しい唐揚げを作るには二度揚げすることが大事なポイントです。
表面の見た目だけを意識すると、出来上がった唐揚げが生焼けということもありますね。余熱でお肉の内側まで火を通し、2度目に揚げる際に美味しそうなきつね色と、カリッとした衣を目指しましょう。二度揚げをすれば、揚げる際に失敗することがなく、とてもおいしい唐揚げを作ることができますよ。
薄力粉+片栗粉のオススメ唐揚げレシピ
次に、片栗粉と薄力粉の黄金比率を使ったおいしい唐揚げレシピをご紹介します。
1. ニンニク味の唐揚げ
あらかじめ調味料をビニール袋で混ぜ合わせたところに、お肉を漬けておきます。薄力粉と片栗粉を同量入れた衣に絡めて、油で揚げればできあがり。
お肉を漬ける調味料にごま油を加えることによって、前日から漬けていてもお肉のドリップが逃げません。衣は揚げる直前に絡めるようにしましょう。にんにくがきいていて、おかずにはもちろん、お弁当やお酒のおつまみにもおすすめな唐揚げです。