本との出会い

街を歩いていると、カフェやショップの看板に描かれたおしゃれな手描き文字やイラストに目が留まります。黒板×チョークのシンプルなものから、ガラス窓や大きな壁に描かれた大胆なデザインまで。「おお、全部手描きだ…!」と、ついつい立ち止まって見惚れてしまいます。そんなときに手にしたのが、今回ご紹介する『すばらしき手描きの世界1』です。
その名はチョークボーイ

黒板チョークアート・手描きグラフィックの第一線を走るCHALKBOY(チョークボーイ)さん。
著者であるチョークボーイさんは、手描きグラフィックの魅力を広める黒板描きアーティスト。
「僕は、“手描き”というまったく新しくも何ともないことに魅了されてしまい、それ以来黒板描きという活動と平行し、ワークショップをたくさん開催してその魅力をお伝えしてきました」。(本文から引用)
この本では、そんなチョークボーイさんが全国各地で描いてきた、ショップの看板やイベントでの黒板アートが数多く紹介されています。海外からも注目を集める、その表現力と手描きと思えぬクオリティに驚くばかりです。

カフェ店内の5mの大きな壁に描かれた黒板アートは、圧巻。
手描きの世界へ
わたしが“手描き”と聞いてまず思い出すのが、自由帳にひたすらお絵描きをしていた幼少期。紙と鉛筆さえあれば、自由な想像を広げられる世界にどっぷり浸かっていたあの頃は「贅沢な時間だったな…」と、ふと目を細めてしまいます。
お手本もたくさん掲載されている、この書籍。すっかり“描く”ことから遠ざかってしまいましたが、挑戦してみようと思います。
では、さっそく

紹介されるチョークやペンは、100種類以上の画材を試して選ばれたチョークボーイさん愛用のラインナップ。
今回は、本中でおすすめされている日本理科化学工業のダストレスチョークを使ってみることに。天然素材でつくられた、粉が飛び散りにくいチョークとのことで初心者でも描きやすそう。他には、マスキングテープと黒板を用意します。

「基礎を学ぼう」の章では、文字、イラスト、装飾の項目を、ひとつひとつ試していくことができます。ゴシック体と筆記体どちらを使ったら効果的か? など目的に合わせた選び方のポイントもわかりやすいです。