ポイント1:保湿力
カサカサに悩む乾燥肌が求めるのが「うるおい」。洗顔後もうるおいが残っていれば、乾燥によるトラブルも軽減され、肌がしっとりするはずです。
【保湿力のテスト方法】
乾燥肌が求めるお肌のうるおいを「保湿力」として検証しました。まずは泡を肌につけ10回やさしくこすります。泡立てた洗顔フォームを腕にのせ、20製品をそれぞれ同条件で洗いました。
30分後の肌水分量を測定。水分変化量を数値化しました。
ポイント2:洗浄力
洗顔フォームの本来の役割である「洗浄力」。肌にほどよく皮脂を残すことが適しています。
【洗浄力のテスト方法】
洗顔フォームの本来の役割である「洗浄力」。人工皮革に染色した人工皮脂を塗り、泡立てた洗顔フォームで洗い、ぬるま湯で洗浄。測色計を使い洗浄率を算出しました。
ポイント3:成分
肌のバリア機能が低下気味の敏感肌が気になる「成分」。毎日使うから肌にとって刺激が少ないものの方がうれしいです。
【成分のテスト方法】
敏感肌でも使えるという視点で、肌へのやさしさに関わる界面活性剤の刺激の強弱を評価。そのほかに、防腐剤などの刺激になる成分もチェックしました。
ポイント4:泡・使用感
泡立ちや泡の弾力といった使用感も見過ごせないポイント。すすぐ際の泡切れも大事です。
【泡・使用感のテスト方法】
しっかり泡立てた泡にして肌をこすらず洗顔することで肌トラブルが回避できることから、泡の弾力性はとっても重要。シャーレに置いた泡に高さ15cmの位置からピンポン球を落とし、泡の弾力を検証。また、ピンポン球に残るツノの立ち具合で泡の持ちを確認。
使用感についてはアンケートを実施しました。
以上4つのポイントでテストしました。総合ランキングを発表する前に、4つのポイント別の結果を見てみましょう!
【保湿力編】ラメランスやちふれが優秀でした
乾燥肌の人にとって必要なのは「保湿力」。洗浄前よりも洗浄後で肌水分量がプラスになれば、洗顔フォームを使用した方が肌がうるおうということになります。
全20製品のテスト結果は下記のようになりました。
▼保湿力評価一覧
水だけ洗浄よりもうるおった製品は11製品ですが、プラスの数値を出した製品は6製品。ラメランスとちふれは群を抜いた保湿力で、乾燥肌にぴったりです。()内は30分後の肌水分量の数値です。
[A+評価]超しっとりの2製品
・ラメランス(4.1)
・ちふれ(3.3)
30分後の肌水分量を高い数値で計測できたラメランスとちふれがA+評価に。今回は肌質の異なるモニターで計測しましたが、両者とも水分量が上昇しました。
[A評価]保湿力に自信アリ! 安定の4製品
・極潤(1.7)
・ビオレ(1.7)
・ビフェスタ(1.2)
・アラウ.(0.3)
過去のテストで常に高評価のビフェスタは安定のA評価でした。
[B評価]保湿力のボーダーラインはここまで。合格ラインの5製品
・トップバリュ(ー0.1)
・フレッシェル(ー0.4)
・メルサボン(ー0.7)
・マツモトキヨシ(ー0.8)
・無印良品(ー1.1)
トップバリュはまずまずのうるおい、無印良品はギリギリ使ってOKです。
[C評価]うるおい重視の人にはオススメできない。水だけで洗うより乾く8製品
・ダイソー(ー1.3)
・ナイーブ(ー1.5)
・ダヴ(ー1.5)
・キャンドゥ(ー1.7)
・洗顔専科(ー1.7)
・カインズ(ー2.0)
・エビータ(ー2.2)
・ロゼット(ー2.6)
モイスチャーをうたうダヴはうるおわず、ロゼットの新作はイマイチでした。
[D評価]超乾燥肌にはオススメできない。保湿力は期待ハズレ…
・アクアレーベル(ー3.8)
水だけ洗浄よりも保湿力が低かった9製品の中でも、大きく低評価になってしまったアクアレーベル。乾燥肌さんが使うにはがっかりしてしまいます。
[結果]しっとり&うるおいに偽りがないのはラメランスとちふれ。乾燥肌も普通肌でも安定の肌水分量を記録しました。保湿力を求めたいなら、A+評価の製品が買い! それ以外でも保湿力を重視するならA評価以上の製品を選びましょう。