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「寝た気がしない…」の原因は?眠りの質を上げる枕を探しました

インテリア

きちんと睡眠を取っているのに疲れが取れない、肩こりする……。どうにかして睡眠の質をあげたい! と注目されるのが「枕」です。しかし、ニトリや無印良品、Amazonなど、ブランドも製品も多く、どれを選べばよいかわかりません。そこで今回は睡眠のプロが自分の頭の高さに合わせられる「高さ調整枕」22製品を徹底的にテストして、快眠できる枕を探しました!最高の枕の選び方もランキング結果とあわせてご紹介します。

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自分に合った最高の枕を選ぶ前に、まずは睡眠について説明させてください。

1日24時間のうち、約1/3は睡眠時間に充てられます。人生100年と仮定すると、実に30年以上を睡眠が占めるという計算になります。

しかし、充分な休養が取れていない人も多いといわれ、「寝ても疲れが取れない」「しっかり寝ているのに眠い」などのお悩みもよく聞かれます。睡眠の質が悪いと、日中も元気が出なかったり、どこか無気力だったりと生活に支障が出てしまうのです。

このように、普段から快眠が得られないと感じている人も多く見られます。現代の「睡眠に関する意識調査」をした結果がこちら。

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出典:厚生労働省 平成30年「国民健康・栄養調査」睡眠で休養が十分に取れていない者の割合(年齢別)

この調査結果によると、20~50代が「睡眠で休養が充分に取れていない」と答えており、30代では「約3人に1人が寝ても十分な休養が取れていない」という結果に……。

このような背景に加え、最近は新型コロナウイルス流行の影響でおうち時間が増えたことで睡眠の質を上げたいと思う人が急増しており、今、寝具の売り上げが爆増中です。

しかしいざ寝具売り場に行ってみると、枕やマットレス、掛け布団、敷布団……商品が多い上に価格も高く、「結局何から買えばいいの?」と迷ってしまいます。

そんな時まず検討して欲しいのが枕。枕は手軽な値段で買えて、睡眠の質を一気にあげることができます。

枕を替えるだけでも睡眠の質は大きく変わる…としてもどんなものが自分に合う枕なのかわかりませんよね。

実際にMONOQLO読者に枕の悩みについてアンケートを行ったところ、全回答の約32%が「枕が合っているのかわからない」という結果に。

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つまり、多くの人が睡眠に悩みを持っているのに、そもそもどんな基準で枕を選べばいいかわからない人が多いのが現状となっています。

ということでここでは、知っておきたい枕の基本から、良質な睡眠を毎日得るための正しい枕の選び方、交換時期の目安などをご紹介します。

そして睡眠と療術のプロと、皆さんが本当に快眠できる枕を探し出します。「どんな枕を選べばいいかわからない」「肩こり・首の痛みがなくならない」「たくさん寝たのに疲れが取れない」こんなつらい毎日にさよならしましょう!

まずは、選ぶ前に知っておきたい枕の基本について、睡眠のプロに教えてもらいました。

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正しい寝姿勢とは「立っているときの姿勢と同じ姿勢である状態」。そのため、寝たときに肩・頭と床の間にできてしまう空間を埋めるものがよい枕といえます。

特に重要な、床から頸椎までの高さは性別や体格などで変化するため、自分に合った高さにしっかりと調整することが重要です。

【合った枕】

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立ち姿勢と同じように背骨の上部の「頸椎」がゆるやかなS字を描いたまま寝られることで、身体に無理な力が入らずリラックスして眠ることができます。その結果、肩こりや首の痛みがかなり起こりにくくなるのです。

【高い枕】

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高い枕で寝ると、頸椎がまっすぐになってしまい、ストレートネックやいびき、猫背の原因にもなります。

【低い枕】

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逆に低い枕で寝ると、気道を塞ぐ可能性もあり、呼吸が苦しくなり寝つきが悪くなることがあります。

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左右が高く真ん中が低めなら横向きで寝ても疲れません。睡眠中に約20~30回は寝返りを打つので、いろんな寝姿に対応できる枕が快眠につながります。

頭を乗せる部分が高くなっているような形の枕を多く見かけますが、実は日本人の頭にはあまり向いておらず、どちらかといえば後頭部が丸い欧米人向きです。

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頭の大きさや肩の筋肉など、男女でもフィット感は大きく異なります。身体の成長はもちろん、痩せたり太ったりすると枕が合わなくなることも。現在の体型を目安に自分に合った枕を選ぶことが重要です。

肩まわりの筋肉が発達している人や猫背の人は少し高めの枕を選ぶといいでしょう。

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長期間同じ枕を使用していると、だんだんとへたりはじめ、フィット感や高さなどが合わないようになります。天日干しにするなどして、1カ月に1回はお手入れするようにしましょう。

衛生面からしても、値段の高い安いに関わらず1年半~2年での交換がおすすめ。寿命だと思いましょう。

「枕の4つの基本」がわかったところで、次は具体的にどんな製品がいいか、枕選びに入りたいと思います。正しい選び方について、詳しくご説明します。

それでは、快眠につながる枕はどう選ぶのがいいのでしょうか。ポイントは大きく6つあります。

[高さ]
重要度★★★★★
高さがあっていないと身体に力が入ってしまい肩こりなどの原因になります。低すぎると血液が頭にたまってむくみに繋がったり、逆に高いといびきの原因になったりすることも。

[好みのかたさ]
重要度★★★★☆
固めが好きか、柔らかいのが好きか。好きな枕のかたさで寝ることでリラックスできて、快眠に繋がります。

[通気性]
重要度★★★☆☆
脳を適度に冷やすことでリラックス状態に。暑苦しさの解消にも有効です。冬でも通気性の悪い枕を使うと、常に冷たい場所を探すため寝返りが増えてしまい、寝ても疲れてしまうので要注意です。

[寝返りのしやすさ]
重要度★★★☆☆
寝返りしやすいことで、血行不良や筋肉が緊張してしまうのを防げます。

[耐久性]
重要度★★☆☆☆
自分に合うものを買っても、毎日使っていると経年劣化などで枕の高さが変わる可能性があります。

[調整のしやすさ]
重要度★★☆☆☆
適切な高さをキープするために調整を行う手間を減らせます。

このように、快眠できる枕の重要ポイントは自分にあった「高さ」。そこで今回は「高さ調整枕」に絞ってテストを行いました。

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「高さ調整枕」とは文字通り自分で自分に合った高さに調節できる枕のこと。

最近は、睡眠で最も重要な枕の「高さ」を、ウレタンシートや中材を出し入れすることで調整できる「高さ調整枕」が各メーカーから多く発売されています。

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「高さ調整枕」は、自分に合った高さに調整してくれるオーダーメイド枕よりも、値段が安い傾向にあります。格安の枕と同程度の価格のものもあります。

自分にあった高さが重要だとわかったので、測り方を見ていきましょう。

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正しい寝姿勢は立ち姿勢で測ります。壁に背中を当てて、首が一番凹んでいる部位を計測した数値が最適な高さです。1人で行うときは壁と首の隙間に指を入れて、入った指の本数を目安にできます。

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