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春はストレスによるイライラが起きやすい?!タイプ別イライラ対策を薬剤師が解説

ライフスタイル

春はイライラしやすい季節

オーダーメイド漢方YOJO薬剤師の道川佳苗です。春は暖かくて過ごしやすい季節ですが、一方冬から春への移り変わりで自律神経の乱れが起きやすく、些細なことにもイライラしやすくなります。

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また、漢方ではイライラや不安などの症状の原因は、気の異常や肝、心の失調ととらえます。「気」とは体を動かす元となるエネルギーのこと、「肝」とは気の巡りを管理し、血を貯蔵する場所で、精神的ストレスを受け止める働きもします。「心」は全身に血を行き渡らせたり、精神活動を管理する働きをします。

つまり、ストレスによって気の巡りが悪くなることにより、これらの臓器にも負担がかかり、イライラや不安などの症状が出やすくなります。今回は、イライラが起こる原因のタイプ別におすすめの食材や漢方薬をご紹介します。

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肝の失調タイプ

こんな症状があれば肝が弱っているかも

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イライラする、怒りっぽい、興奮しやすい、イライラして眠れないことがある、まぶたや顔面がピクピク痙攣するなど

おすすめの食材

肝の機能を高めるためには、気の巡りを良くし血流を促す食材を摂りましょう。春菊、菜の花、チンゲン菜、ニラ、梅干しなどがおすすめです。

おすすめの漢方薬

抑肝散(よくかんさん):神経の高ぶりを抑えてくれます。緊張しやすく寝付きにくい人に向いています。
加味逍遥散(かみしょうようさん):いらいらして、めまいや頭痛、更年期症状、月経痛などさまざまな症状がある人に向いています。

気の異常タイプ

こんな症状があれば気の巡りが悪いかも

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イライラする、のぼせやめまいがある、すぐ不安になる、のどに異物が詰まっている気がする、気分が落ち込むなど。

おすすめの食材

香りの良い食材で、気を巡らせることで気の流れを整え不調を緩和します。大根、しそ、みょうが、グレープフルーツなどの柑橘類などがおすすめです。

おすすめの漢方薬

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう):不安やのぼせ、不眠やイライラがある人に向いています。
香蘇散(こうそさん):蘇葉(そよう)という赤しその生薬が含まれていて香りの良い漢方薬です。気分の落ち込みや不安、不眠などの症状に用いられます。

心の失調タイプ

こんな症状があれば心の働きが弱っているかも

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イライラして情緒不安定、不眠である、赤ら顔になりのぼせが強い、動悸や息切れがするなど。

おすすめの食材

苦味のある食材が心に作用し、過剰な熱を発散させ、さらに体内の余分な水や老廃物を取り除いてくれます。ゴーヤ、れんこん、あずき、アロエ、ごぼう、スイカ、メロン、きゅうりなどがおすすめです。

おすすめの漢方薬

甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう):心身の興奮状態を鎮めて、不安定な心を安定させます。甘くて飲みやすい漢方薬です。

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