やる気が出ない・・5月病かも!?
オーダーメイド漢方YOJO薬剤師の道川佳苗です。新年度から新しい生活が始まり、大型連休を経てそろそろ疲れが出てきた人もいるのではないでしょうか?
「最近やる気が起きない」「不安感や落ち込むことが増えた」などの症状がある人はいませんか?それはもしかしたら俗にいう「5月病」かもしれません。今回は、5月病対策の食材や漢方をご紹介します。
5月病、6月病ってどんな症状が出る?
連休を過ぎた辺りから、「やる気が出ない」「体がだるい」「落ち込むことが増えた」などの症状がありませんか?これらは俗にいう「5月病」といわれるものです。医学的には適応障害や抑うつ状態と関係があるといわれています。
5月病という言葉がよく知られていますが、社会人では新人研修が終わり5月から実際に働き始め、これらの症状が6月頃にみられることから「6月病」ともいわれることがあります。
原因としては、新しい環境に対する心身の負担、ストレスが関係しています。放っておくとうつ病などに進行することがあるので、このような症状が出ていたらストレス解消を心掛け、しっかりと休息することが大切です。
漢方では「気」の不足や巡りが原因
「気」とは生命エネルギー
漢方の考えでは、元気の「気」である「気」が不足すると、元気がでない、やる気がでないなどの意欲の低下や疲労がみられます。また、「気」が十分にあっても体中に巡っていないで流れが滞っていると気分が落ち込む、ふさぎ込むなどの症状が出やすくなります。
気を補うおすすめの食材
気は胃腸から作られると考えられています。そのため、胃腸の調子を整えることが大切なので、日頃から冷たいものを控え温かくて消化の良いものを摂るようにしましょう。米、じゃがいも、さつまいも、やまいも、鶏肉、きのこ類、かぼちゃ、とうもろこしなどがおすすめです。
気の巡りを良くする食材
香りの良い食材には、気の巡りを良くする効果があります。薬味類、スパイス類、柑橘系の果物などを取り入れましょう。しそ、パクチー、みょうが、ねぎ、しょうが、セロリ、グレープフルーツ、オレンジ、キウイなどがおすすめです。
5月病対策におすすめの漢方薬
元気をつけるには?
補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸の働きを整えて、元気をつけてくれます。気力がわかない、食欲がない、疲れやすい人におすすめです。
抑うつや気分の落ち込みを改善するには?
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):ふさがった気分を開放する薬といわれています。気の巡りを改善し、精神的な不安を取り除き、心を落ち着かせてくれます。のどに異物が詰まった感じを改善する効果もあります。
5月病、6月病にも漢方薬が助けに
新生活が始まって、しばらく経った5月、6月辺りがストレスや環境の変化による不調が出やすい時期です。「なんだが調子が悪いな」と思ったら、放っておかずに休息を心掛け、おすすめの食材や漢方薬も取り入れてみてくださいね。
自分に合った漢方薬や自分の詳しい体質を知りたい人は、お近くの漢方薬局やオンライン薬局を利用して相談してみてください。