梅雨にむくみやすいのはなぜ?
オーダーメイド漢方YOJO薬剤師の道川佳苗です。女性の悩みの中でも多いのが「むくみ」。足がだるくなったり、顔がパンパンになったり美容の面でも何かとやっかいですよね。
梅雨の時期である6月〜7月頃は気圧の変化が多く湿度も高くなります。そうすると、自律神経が乱れて胃腸の働きが低下しやすくなります。胃腸で食べ物の消化・吸収が行われるので、水分代謝とも関係し、胃腸の働きが低下するとむくみやすくなります。また、漢方の考えでも人間の体は自然界の一部と考えるので、空気中の湿気が増える梅雨の時期は体内へ取り込む湿気も多くなり、むくみやすくなります。
むくみはなぜ起こる?
むくみは細胞と細胞の間に余分な水分が溜まった状態です。通常であれば、体内の水分は細胞内と血液中を行き来しながらバランスが保たれていていますが、さまざまな原因によってそのバランスが崩れるとむくみが引き起こされます。
原因には、塩分の摂りすぎ、睡眠不足、栄養バランスの乱れ、冷えによる血行不良などがあります。
今年こそはむくみにくいカラダを手に入れたい!
むくみにくいカラダを手に入れるための5つのポイントをご紹介します。毎日できることから取り入れて継続してみてくださいね。
1 冷たいものを控える
冷たいものを控えることは、胃腸の機能を低下させず水分代謝を高めることに繋がります。その他にも冷えによる血行不良を予防できます。
2 カリウムを摂る
カリウムを摂ることで、体内の余分な塩分と水分を尿中に排出させやすくすることができます。カリウムを豊富に含む食材には、バナナ、さつまいも、ほうれん草や小松菜などがあります。
3 体を温める
血液の循環を良くすることは、むくみ予防・解消に役立ちます。特に、足は心臓から遠く筋肉が少ない女性では血液を押し返す力が弱く、血液の循環が悪くなりことでむくみやすくなります。体を温めることで、血液循環が良くなりむくみにくくなります。
具体的には、足首には「三陰交(さんいんこう)」という冷え改善に効果的なツボがあるので冷やさないようにしましょう。また、湯船で体を温めることも全身の血液循環が良くなるのでおすすめです。
4 むくみ解消におすすめのお茶を飲む
はとむぎ茶
はとむぎは漢方薬の材料としても使われ、胃腸の機能を助けて水分や血液の代謝を促進する効果があります。尿の出を良くして、むくみを解消します。
黒豆茶
黒色のものは薬膳では「腎(じん)」を強化する食材です。腎は泌尿器も司っているので、腎が弱るとむくみやすくなります。黒豆は胃腸の働きを高め、尿の出を良くして体の余分な水分を除く作用がありむくみを解消します。
とうもろこし茶
自然な甘みには気を補う効果があり、胃腸の働きを高めます。また、水分の代謝も促進するのでむくみや高血圧の予防にも適しています。特に「ひげ」に利尿作用が強いので、とうもろこしのひげ茶がむくみ解消におすすめです。