野菜ソムリエが教える〇〇野菜。今回のテーマは「食卓で映える野菜」です。なかでも鮮やかな紅色がひときわ目を引く「紅芯大根」をご紹介。大根は今がまさに旬!おいしく、目に美しく、食卓で映えるレシピをお教えします。その仲間とロマネスコも一緒に料理しますよ!
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食卓に華を添える赤い大根
ちょっと気になるこの真っ赤な大根。名前を「紅芯大根」と言います。バーニャカウダやサラダなどで見かけますよね。数種類いる仲間たちもそれぞれカラフルで、色の入り方が微妙に違うんです。
辛みが少なく甘みが多いという特徴があり、サラダや甘酢漬けなどに向いていますが、加熱してもおいしくいただけるんです。少しひねりを加えたレシピもご紹介しますので、ぜひ作ってみてくださいね。
外見は普通の大根と同じ!白いんです。
紅芯大根は白くてずんぐりとした外見をしています。外皮は普通の大根と変わらない色なので、うっかりすると、スルーしてしまいそうです。購入の際は商品名をよく確認してくださいね。
切ってびっくり!中だけ赤い
外見からは想像できない鮮やかな色をしています。グラデーションがなんとも美しいですよね。パリパリとした歯ごたえで、お弁当の彩りもちょうどいいんです。
仲間もご紹介!むらさき色の「紅しぐれ」
こちらも紅芯大根の仲間で、むらさき色の大根です。中はどうなっているのでしょうか?
中はタイダイカラー!
紅芯大根の仲間には「皮と中心部分に色が入っているもの」があり、紅しぐれはこの部類になります。美しい絞り染めのような模様が特徴です。この模様を生かした野菜のお寿司など、おもてなし料理にも向いています。
紅芯大根をおいしく食べる3つのレシピ
1. 乙女心がうずく「ピンクジェノベーゼ」
ゆでて甘み引き出した野菜が、ほっとするおいしさの冬向きのジェノベーゼです。
やわらかくゆでた紅芯大根とロマネスコをブレンダーやミキサーにかけ、市販のジェノベーゼソースと混ぜてピンクのソースを作ります。もし味がぼやけているなら、塩・チーズ・オリーブで調整を。ジェノベーゼソースは、色の濃くないものがおすすめです。
今回添えたのは、見れば見るほど美しい野菜「ロマネスコ」です。こちらは最近だいぶ知名度があがってきた野菜のひとつです。味にクセはなく、メインの料理に添えれば、高級感を演出できる野菜です。
2. 情熱的な「真っ赤ラペ」
人参ではなく大根でラペを作りましょう。普通の大根ではできない紅芯大根だからこそのメニューです。
同量の紅芯大根とりんごをグレーダーなどで千切りにし、塩をして水分を絞ります。りんご酢・オリーブオイル・にんにくのすりおろし少々で味付けしてください。レーズンもぜひ加えてくださいね。細めの千切りがおすすめです。
3. ぴりりと香る「ハニーペッパーピクルス」
いつものピクルスにひとひねり!スパイスで代謝アップを狙います。
ピクルス液に、はちみつとブラックペッパーをホールのまま数粒加えます。ローリエと玉ねぎで風味もプラスしましょう。ピリっとしたスパイスが大根とよく合います。紅芯大根がお酢に反応し、数日後には全体が真っ赤に染まります。
食べ終えたピクルス液に半熟卵を漬け込むと、ピンクの味玉ができますよ。