寒さ厳しい折ですが、暦の上ではもう春です!この時期になると、東京都内でも美しく華やかに咲く梅の花を、あちこちで楽しむことができます。凛とした空気の中に鮮やかに咲き誇る梅の姿は、来たる春への期待感をさらに高めてくれるよう♪開花時期にあわせて「梅まつり」が開催されているスポットも多く、友達とのおでかけにもピッタリです。今回は、見頃を迎えつつある都内の梅の名所をご紹介します。
「新東京100景」にも選ばれる梅の名所/湯島天満宮(湯島天神)
学問の神様として信仰を集める湯島天満宮(湯島天神)は、梅の名所として、東京都によって選定された「新東京百景」にもその名を連ねています。
湯島天神さまとして祀られている、平安時代に学者や政治家として活躍した秀才・菅原道真がかつてこよなく愛したという梅の花。境内には、白梅である加賀梅を中心に、約20種類・約300本の梅が咲き誇ります。
見頃を迎える2月中旬~3月上旬には、清々しく心地よい梅の香りが漂う中で「梅まつり」が盛大に行われます。期間中は土・日・祝日を中心に日替わりで数々の催し物が行われ、湯島界隈の老舗の出店などもあり、毎年多くの人でにぎわいます。
2019年の梅まつりの開催日程は、2月8日(金)〜3月8日(金)。なかでも見どころは、ライトアップされた「夜神梅(やかんばい)」。夕方より20時の閉門まで梅園が照らし出されます。夜に見る梅の姿もまた、格別。日中とは違う美しさで、私たちを魅了してくれますよ。
なんでも、都内でここまで美しく剪定された梅園はなかなかないのだとか。美しい梅の姿があかりと月光で照らされる様子は、この時期だけのお楽しみです。
開催場所:
湯島天満宮(湯島天神)
開催日時:2019年2月8日(金)〜3月8日(金) 8:00~19:30
入園料:無料
電話番号:03-3836-0753
最寄駅:湯島
水戸黄門ゆかりの地で梅を愛でつつ、江戸時代に思いを馳せる/小石川後楽園
小石川後楽園は、江戸時代初期、寛永6(1629)年に水戸徳川家初代藩主・頼房が造成し、水戸黄門で知られる二代藩主・光圀の代に完成しました。都内に現存する大名庭園の中で最も古く、国の特別史跡・特別名勝に指定されています。
江戸期の庭園として典型的な回遊式庭園で、海、山、川、田園に見立てた起伏に富んだ景観の中に、和漢の景勝地が巧みに配されています。
園内の奥には梅林があり、春には他の花に先駆けて梅の花が開花します。
見頃の時期になると、梅まつり「梅香る庭園へ」が開催され、梅の花を愛でる多くの人で毎年にぎわいます。2019年の開催は、2月9日(土)~3月3日(日)です。
特別ガイドツアーなど体験型のイベントを楽しんだ後は、梅の香りが漂う松原で、箏の演奏にゆったりと耳を傾ける。そんなふうに梅を楽しむのもまた、いいひとときです。
小石川後楽園「梅香る庭園へ」
開催場所:
小石川後楽園
開催日時:2019年2月9日(土)~3月3日(日) 9:00~17:00(最終入園は16:30)
入園料:一般300円、65歳以上150円
電話番号:03-3811-3015(小石川後楽園サービスセンター)
最寄駅:後楽園、飯田橋
世田谷の春の風物詩「せたがや梅まつり」を満喫/羽根木公園
世田谷区の梅ヶ丘駅より歩いて5~6分ほどの場所に位置する羽根木(はねぎ)公園。プレーパークや児童遊園、図書館やスポーツ施設などさまざまな施設が併設されており、老若男女が楽しめる区民の憩いの場となっている公園です。
こちらの公園には、約650本(紅梅約270本、白梅約380本)の梅が植えられている梅林があります。その種類は、八重寒紅、八重野梅、道知辺(みちしるべ)、白加賀、思いのままなど、約60品種。じっくり観察すると、花びらの形や大きさなどがそれぞれに違い、さまざまな観梅を楽しむことができます。
なかでも観賞スポットとしてオススメなのが、梅ヶ丘駅口の梅林。見事な景色は、スマホを片手に写真に収めてしまいたくなることうけあいです。
毎年開催される「せたがや梅まつり」は、“世田谷の春の風物詩”として、世田谷だけでなく遠方からも多くの方が訪れます。
2019年の開催は2月9日(土)〜3月3日(日)の約1カ月間。期間中はさまざまな催し物が開催されるので、梅の香りにつつまれながら、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
せたがや梅まつり
開催場所:
羽根木公園
開催日時:2019年2月9日(土)〜3月3日(日) 10:00~16:00
入園料:無料
電話番号:03-3322-0415(羽根木公園有料施設窓口)
最寄駅:梅ヶ丘、東松原