高層ビルを眺められる公園で感じる“都会の梅”/新宿御苑
江戸時代に信州高遠藩主・内藤家の屋敷があった地に、皇室の庭園として造られた新宿御苑。広さ58.3ha、外周3.5kmを誇る広々とした敷地には、美しい整形式庭園や広大な芝生の風景式庭園、伝統的な日本庭園が巧みに組み合わされており、明治を代表する近代西洋庭園とも言われています。
また、皇室の伝統を受け継ぐ風景式庭園の旧洋館御休所や日本庭園の旧御凉亭などの歴史的建造物を見ることもできます。
園内にはさまざまな樹木や花が植えられていますが、梅もまたその一つ。日本庭園、茶室・楽羽亭前(写真)、レストランゆりのき前は、たくさんの梅が咲く観賞ポイントです。
ほかにも玉藻池、新宿門などでもちらほらと梅の姿が見られます。例年、2月中旬から3月中旬にかけてが見頃となります。
すぐそこに新宿の高層ビルを眺められる都会のど真ん中。かわいらしい梅の姿とビルの対比が、なんとも心にしみます。新宿御苑はそんな、都心ならではの梅見が楽しめるスポットですよ。
住所:東京都新宿区内藤町 11
電話番号:03-3350-0151(新宿御苑サービスセンター)
開園時間:9:00~16:00(閉園は16:30)※2019年3月19日〜9月30日は9:00~17:30(閉園は18:00)、7月2日~8月20日は9:00~18:30(閉園は19:00)
休園日:月曜(月曜が祝日の場合は開園、翌平日休み)、12月29日~1月3日 ※特別開園期間(春:3月25日~4月24日、秋:11月1日~15日)は無休
入園料:一般200円、小中学生50円、幼児無料
※2019年3月19日より一般500円、小中学生無料に料金改定(その他割引料金設定あり)
※園内は酒類持込禁止、遊具類使用禁止(こども広場除く)
最寄駅:新宿御苑前
森と一体化した博物館に咲く1,000本超の梅/府中市郷土の森博物館
穏やかな東京郊外の景色が広がる多摩川に隣接した、都内といえども自然が存分に満喫できる郷土の森博物館。
約14haの敷地内には、昔の農家や小学校、歴史的な建物などが配置され、森全体を博物館として楽しめるよう設計されています。施設内には、季節になると60種類・1,100本の梅が咲き誇ります。
梅が見頃になる季節には、毎年「梅まつり」が開催されます。2019年の開催は、2月2日(土)〜3月10日(日)。期間中は、茶会や琴・尺八の演奏会、古民家探検ツアーや手作り工房など、体験型の催し物もたくさん。イベントも楽しみながら、梅を観賞してみてはいかがでしょうか。
郷土の森 梅まつり
開催場所:
府中市郷土の森博物館
開催日時:2019年2月2日(土)〜3月10日(日) 9:00〜17:00(入場は16:00まで)
入園料:大人300円、中学生以下150円、4歳未満無料
電話番号:042-368-7921
最寄駅:分倍河原、府中本町、是政
粋な江戸文化を感じる催事とともに楽しむ梅まつり/向島百花園
江戸時代後期の文化・文政期(1804~30年)、骨董商を営んでいた佐原鞠塢(さはらきくう)が、交友のあった江戸の文人墨客の協力を得て、花の咲く草木観賞を中心とした花園として開園した向島百花園。整然とした大名庭園とはまた異なった趣がある、庶民的で文人趣味豊かな美しさが魅力の庭園です。
江戸時代後期の開園当初には約360本の梅の木が植えられ、「新梅屋敷」と呼ばれ親しまれました。
梅の見頃を迎える時期には、「梅まつり~梅花彩る江戸花屋敷~」が開催されます。2019年の開催は、2月9日(土)〜3月3日(日)です。
こちらの庭園では、梅の姿や香りとともに、江戸の趣ある文化を楽しむことができるさまざまな催しが開催されます。
また、東京スカイツリーが眺められるスポットも。江戸情緒ある庭園に身を置いて眺めるスカイツリーと梅のコラボレーションは、まるで過去と現在をタイムトラベルしているかのような不思議な感覚を味わうことができますよ。
梅まつり~梅花彩る江戸花屋敷~
開催場所:
向島百花園
開催日時:2019年2月9日(土)〜3月3日(日) 9:00〜17:00 (入園は16:30まで)
入園料:一般150円、65歳以上70円
電話番号:03-3611-8705(向島百花園サービスセンター)
最寄駅:東向島、京成曳舟