寒い冬が終わりを迎えて徐々に暖かさを取り戻していく春の時期。新しいことが始まるワクワク感の一方で、体が重かったり気分が沈んでしまったりという経験はないでしょうか。アクティブな春を迎えるためのヨガポーズをご紹介します。
山下恵
新しいことが始まっていく春のシーズン。その暖かさからなのか昔から「春眠暁を覚えず」と言われる程眠さが増し、「5月病」と言われるようにやる気が停滞してくる時期でもあります。折角新しい出逢いが沢山あるシーズンなのに一体何故私達は停滞していってしまうのでしょうか。
春はカファが乱れやすいシーズン。カパとは何か?
その理由はカファの乱れにあります。アーユルヴェーダではこの春のシーズンは冬に蓄積した水の質であるカパが太陽の温かさの影響で体内を詰まらせていくとされています。カパの質は「重い」「冷たい」「油分」。その質の詰まりが体のみならず私達の心をも重たいものにしていくのです。
カパの乱れを整える3つのヨガポーズ
ヴィラバドラアーサナⅠ(戦士のポーズⅠ)
戦士のポーズⅠ
HOW TO
1.肩幅の2~2.5倍程、足を縦に開く。
2.後ろ足のつま先は斜め45°ぐらいにしかかとはしっかりとマットへ、前足のつま先は真正面に向けて骨盤を前へ向ける。
3.吸う呼吸で両腕を大きくバンザイして胸を広げる。
4.吐く呼吸で重心を真下に下げるように前の膝を踏み込む。
5.5呼吸程ゆっくりとキープする。
6.反対側も行う。
ブジャンガアーサナ(コブラのポーズ)
コブラのポーズ
HOW TO
1.腹這いにうつ伏せになる。
2.足は骨盤幅ぐらいに開き、恥骨(骨盤の前の骨)をしっかりマットへと押し付ける。
3.手は胸の横にセットする。
4.吸う呼吸で頭遠くを通るようにまずは背筋で上がれるところまで上体を起こし胸を開く。
5.少しだけ手で床を押すようにして5呼吸程キープする。
マツヤアーサナ(魚のポーズ)
魚のポーズ
HOW TO
①仰向けになる。
②手のひらを下に向けている状態で両腕を体側に。その腕を体の下に入れ込む。
③吸う呼吸で肘でマットを押す力で胸を開き、顎を天井に突き上げるようにして喉を解放し、頭頂部をマットにつける。
④目線は一点に集中しながら5呼吸程キープする。
基本的には胸を開くような動作を意識するといいです。そして更にリズミカルに少し汗ばむ程度の運動を行うことをお勧めします。私達も自然の一部。自然の流れで体調やメンタルも変化するものです。その特徴を知り行動を選択することでより快適な日々を送ることが出来ます。是非取り入れてみてくださいね。
教えてくれたのは…山下恵さん
ヨガインストラクター。サービス業に従事する中、知人の勧めでヨガを知る。人生の価値観を変化させていくヨガの力、そして人を繋げていくヨガの力に魅せられヨガ講師へと転身。自身もOdaka Yoga®︎やThaiVedicYogaBodyworkを通して学びを深めながら、ティーチャートレーニングやクラスを通して今を感じる素晴らしさを伝えている。